われわれは、左翼フラクションのメンバーたちを共産主義者=革命家に育てあげるためには、自分自身が新たな格段の能力を獲得しなければならない。

 われわれが「労働力を商品として売らなければならないことを廃絶するのだ」「賃金制度を撤廃するのだ」と言って、左翼フラクションのメンバーたちが「そうか」と目をかがやかせても、彼らは、われわれが「貨幣そのものをなくすのだ」ということを言っているのだ、ということは、想像だにできないのである。

 われわれは、「われわれは貨幣をなくすのだ。プロレタリア国家は経済計画を立案し、労働者評議会は生産を直接的に管理するのだ」、ということをいろいろと説明して、彼らのイメージをわかせなければならないのである。

 われわれは、「労働者的団結」というような・彼らがいまもっている武器——われわれが彼らと実践上の問題をめぐっていろいろと論議することをとおして彼らが獲得し今もっている武器——、この武器を駆使すればわかることを言うのではない。われわれは、彼らがいまもっている武器ではわからないことを言うのである。われわれは、彼らに、いまの自分ではわからないことをわかるようにする・新たな能力を獲得させるのである。

 われわれは、左翼フラクションのメンバーたちに新たな創造の意志とパトスと能力を獲得させるためには、自分が自分を見せなければならない。自分はこのように生きることを意志しているのだ、みんなもそうしようじゃないか、と呼びかけ・うながさなければならない。いまの彼らで理解できることを言うのではないのである。われわれは、彼らに、彼らには思いもよらなかった、想像もできなかった・自分と自分の生き方をしめし、彼らのうちに「〇〇さんのようになりたい。〇〇さんのようになるのだ」、という意欲と意志を創造しなければならない。

 私はこう思うのである。

 ここで、生き方ということが問題となる。労働組合の役員をやっているというかぎりでは、組合活動に時間がとられ、収入が低いということでは違いがあれ、生き方としては他の労働者と違いはないのである。革命運動をやるとなると、生き方が決定的に異なる。自己を訓練する、自己を鍛える、自己をたかめることに励む、ということが決定的に異なるのである。

 この自己訓練の、自己変革の意志を彼ら左翼フラクションのメンバーのうちに創造することが決定的に重要なのだ、と私は思うのである。

 われわれは、彼ら左翼フラクションのメンバーたちと、自分はどんな生き方をするのか、どんな生活をするのか、ということをも論議しなければならない。われわれは、こういうことを論議する能力を自分自身が獲得しなければならない。こう、私は思うのである。

 

 

 

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