「革マル派」中央官僚は、「解放」最新号(第2816号2024年4月29日付)で、日本国家がアメリカ国家から自立することを希求する声を——日本独占ブルジョアジーの腹に張り付いたヤモリであるかのように——けたたましく叫びたてている。

 彼らは、日本帝国主義がより積極的に世界に躍り出るかたちでの日米軍事同盟の強化を、「米インド太平洋軍司令部の指揮統制下に日本国軍を組みこむ」ものと見なし、それからの脱却をこいねがうのである。彼ら中央官僚は、「世界唯一の「属国」たる日本を日米軍事同盟の鎖で一段と締めあげ、その軍事的・経済的・技術的力を利用する」とか「まさにアメリカの「属国」として」とかというように、「世界唯一の」という修飾語までくっつけて「属国」という言葉を何度もくりかえし、日本の労働者たち・勤労者たち・学生たちに、日本国家の自立が必要だというイデオロギーをまき散らすのである。

 しかも、「バイデン政権は」「共同作戦行動を日本に恒常的に担わせることを策している」とか「要の役割を日本に担わせる」とかというように、アメリカ国家権力者の側から「日本に担わせる」という使役形の表現をつかって、アメリカへの反感と憎しみをあおっているのである。

 まさに、彼ら中央官僚は反米民族主義丸出しである。彼らは、日本型「日本第一」主義というべき新たな日本ナショナリズムの旗幟を鮮明にした日本独占ブルジョアジーに抱きこまれ、その旗振り人の役割をかって出たのである。

 一切の民族主義・排外主義をうちくだこう!

 東西帝国主義陣営の軍事的抗争をうちやぶるために、全世界の労働者・人民は、プロレタリア・インターナショナリズムの立場にたって、国際的に階級的に団結してたたかおう!

 

 

 

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