職場の労働者を変革するためには、ものすごい能力を必要とする。自己のあらゆる能力の全面的な発達を必要とする

 

 われわれは自分が職場の労働者を変革するのは大変である。小ブルジョア的なものの残滓があるか否かというようなことを物差しとして自己を見るのでは、自己を見ることはできない。自分のあらゆる能力を省みるのでなければ、相手の労働者への自分のかかわりの穴を穴として自覚することはできないのである。

 職場の労働者を職場闘争に決起させ、この労働者を、革命をやるぞ、と意志する労働者に変革するためには、われわれは自分自身に、ものすごい能力を必要とする。あらゆる能力の全面的な発達を必要とするのである。われわれは自分が、決起した労働者を変革するのであり、すなわち彼に実践することをうながすのであり、すなわち彼に他の労働者に変革的に働きかけることをうながすのであり、この実践を反省する論議をとおして彼を変革するのだからである。

 フラクションの二重の機能として、フラクションは労働運動を左翼的に展開するための母胎であると同時にわが党の担い手を創造するためのイデオロギー闘争の場でもある、ということが言われるのであるが、上のようなことを考えてきていま考えると、私が考えることと少しニュアンスの違いを感じるのである。

 言われていることは次のことである。フラクションは運動づくりと組織づくりの接点の実体をなす。このフラクションを運動づくり・すなわち・労働運動の左翼的展開という側から見るならば、それの母胎をなし、党組織づくりという側から見るならば、党組織の担い手を創造するためのイデオロギー闘争の場をなす、ということである。

 しかし、私が考えると、——イメージ的に言うならば、——前者の側の労働運動の左翼的展開ということが、労働運動の左翼的展開というところでとまらないのである。もっと正確に言えば、あくまでもわれわれはどうするのか、というようにアプローチするのである。一方の側としてであれ、運動づくりの側・すなわち・労働運動の左翼展開の側というようなものを設定し、その側から見る、というようなことはしないのである。われわれが労働運動を組織するのである。われわれが職場での闘いを組織するのである。したがって、われわれは、職場の労働者を職場の闘いに組織し、決起した労働者を、革命をやるぞ、と意志する人間に変革するのである。すなわち、われわれは、決起した労働者に他の労働者に働きかけることをうながし、そのように実践しはじめた労働者たちを結集して左翼フラクションを創造し、この左翼フラクションの会議では、自分たちの実践の反省を基礎として、われわれはわれわれが労働力商品であることを廃絶するために革命をどうやってやろうか、というように論議するのである。われわれは、このような論議をとおして、そのメンバーたちを、反省することのできる人間へと、そして他の労働者を変革しうる能力をもった人間へと育てあげ鍛えあげ、これらのメンバーでもって党細胞を創造するのである。

 私はこう考えるのだが、どうだろうか。

 

 

 

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