岸田のアメリカ議会での演説を読んだうえで「解放」最新号のトーンを思いおこすと見えてくるものがある。
中央官僚が、「没落軍国主義帝国アメリカ」「今や「主敵」中国を独力で封じこめる力を喪失して久しいアメリカ帝国主義」「老いたるアメリカ帝国主義」というようにアメリカの「没落」「老い」を強調し、そのように没落しているがゆえにアメリカは、「「属国」日本に兵・武器・カネ・技術などあらゆる〝貢ぎ物〟の提供を迫っている」のだ、と論じていくのは、日本はアメリカほどには老いと衰えを見せていないのだ、日本民族は優秀なんだ、という気持ちが彼らの心にうずいているからであるようだ。
彼ら中央官僚は、日本の国家権力者・岸田といっしょになって、優秀な日本民族の国家の真の自立を追求するという日本独占ブルジョアジーの今日のナショナリズムをふりまいているのである。
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