いま、ＮＨＫスペシャルで「下山事件」をやっていた。これの内容につらぬかれているイデオロギーは、アメリカに指図されることのない、日本の真の自立を希求するものであった。それは、日本民族主義＝日本国家主義のイデオロギーである。日本独占ブルジョアジーはそういう方向を模索しているのではないだろうか。（もちろん、日本独占ブルジョアジーとしては、日米軍事同盟を維持したうえで、であるが。）
まさに、この日本の真の自立は、「革マル派」中央官僚が希求しているものなのである。彼ら中央官僚が泣いて喜ぶような内容だったのだ。
下山事件にかんしては、ＧＨＱのキャノン機関が——旧日本軍の謀略機関の構成員であった者たちを使って——実行した謀略だった、というものである。これは信憑性のあるものだった。
ということは、この番組をつくらせた者の意図は、事件そのものにかんしては信憑性のある説を流しつつ、日本民族主義＝日本国家主義のイデオロギーを、労働者やその他の人びとに貫徹することにあったのだ、といわなければならない。
注目し警戒しよう！（「革マル派」中央官僚は、やすやすとからめとられてしまう。）
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