左翼フラクションの会議での論議が大いに盛りあがり、そのメンバーたちをまた一歩ひきあげることができた、というとき、こういうときにこそ、自分のこの実践を反省することが必要である。やった! というときにこそ、そのメンバーたちの変革を一歩かちとりえた自分の実践を省みる力を自分自身につけることが必要なのである。

 A君の疑問にB君が答えたのにたいして、このB君の意見に自分が「いい意見だ」と言ったうえでA君に「どう?」と聞いた。A君は「うん、そうだな」と言ったのだが、報告文を書いている現時点から思いおこすと、A君がB君の意見にどう感じたのかがいまひとつよくわからない。自分は、そのB君の意見を発展させるかたちで自分の意見を言って、二人をともに内容的にたかめることができた、と言える。しかし、A君の当初の疑問が、彼自身のどういう体験を基礎としたものであり、B君の意見とそのあとの論議によって、その基礎となったもの自身をどのように捉えかえすことができたのか、ということを明らかにすることができなかった。このように考えると、A君に自分自身を捉えかえす力をどのようにどれだけつくりだしえたのかがわからないままだ、と言える。——

 われわれは、このようなかたちで、自分自身の実践をふりかえり反省しなければならない。われわれは、自分自身の一つひとつの実践を、それを思いおこし、また文章として対象化しながら、省みることが必要なのである。われわれは、自分の実践の経過報告として、やったことを肯定的にすべて書いたうえで、さて、ここのどこに問題があったのか、と考える、というのではだめなのである。われわれは、自分のひとつの実践をその結果との関係において「やった!」と思いおこすと同時に、「ああ、これがやりえていない」「ここのつっこみが弱かった」「こんなふうな偏りをもったものになってしまった」「こんな方向に引っ張ってしまった」とかというように、その実践にはらまれているものをえぐりださなければならない。

 このようにして、われわれは、自分自身に自分の実践を反省する力を創造し、この力を不断に鍛えあげていくことが必要なのである。そして、自分の実践のこの反省を文章として対象化し組織会議に提起して、これをめぐって論議することをとおして、わが組織そのものを形態的にも実体的にも強化し確立していかなければならない。われわれは、自分の実践の反省を提起するというかたちで、自分が先頭にたってわれわれの内部思想闘争を牽引していくのでなければならない。

 

 

 

 

 

 

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