われわれは、われわれがくりひろげた実践を総括するばあいに、われわれの実践の意義と限界を明らかにする、と言う。

 テレビのニュース番組で、スポーツ選手がインタビューに答えて言うばあいに、あるいはスポーツ選手にかんして解説するばあいに、「課題が見つかった」という言葉がよく使われる。私は、おもしろい表現をつかうものだ、と思って聞いていた。自分・あるいは・選手を傷つけないようにやわらかく言っているのであろう。選手が言ったのであるとすれば、実際には、これは、私は私の競技の仕方に欠陥を見つけることができた、このゆえに、私は、この欠陥を克服することを私の課題とする、ということである。このように言うべきときに、「欠陥」というきつい言葉を避け、全体を縮め、さらに客体的に表現するならば、「課題が見つかった」となるわけである。

 これはスポーツ選手のことだから、これでいいわけである。

 われわれは、われわれの実践にかんして、「課題が見つかった」などとは決して言わない。

 「われわれの実践の意義と限界を明らかにする」というように表現したとしても、私は、「意義」と「限界」を悟性的にふりわける、という印象をもつ。

 われわれの実践の総括にかんしては、やはり、われわれは、われわれの実践をふりかえり、自己を省みる、すなわち反省する、というようにすべきである。

 ある職場で、われわれが予測していなかった事態がうみだされた。うみだされて、はじめてわかった。しまった。やられた。遅かった。現に生起していた労働者たちの状況にかんするわれわれの分析——私が牽引しておこなった組織的論議にもとづく分析——が甘かった。その背後の管理的に動く労働者たちへの警戒心と彼らの動きの分析が弱かった。労働者たちとの論議を順次おこなっていくことを組織的に確認したのではあったが、それが進展していないことの根拠をつかみとり打開しなければならない、という緊迫性を私は自覚していなかったのである。

 この反省を組織的に深め、組織的に打開しなければならない。

 このことをめぐって組織的に論議し、わが組織そのものを形態的にも実体的にも強化し確立していかなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

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