われわれは組織会議で報告するために、自分自身の実践をふりかえり、ふりかえってつかみとった内容を対象化するわけである。このことについては、実践=認識主体であるわれわれは、現在のこの私が認識主体となって、自分自身がすでにおこなった実践をふりかえり分析するのだ、ということができる。われわれは、見るおのれと見られるおのれとに自己を二重化するのである。見るおのれは現在のおのれであり、見られるおのれは、実践したおのれなのであり、この意味においてそれは、おのれが遂行した物質的にして意識的な実践そのものである。この実践はすでになしとげられている。

 自己が自己にあらざる他のものにおいて自己を見る、ということを考えるならば、いまのべた、おのれが遂行した物質的にして意識的な実践そのものが、ここに言う、自己にあらざる他のものである。われわれは、われわれが遂行した実践の成果を、われわれがつくりかえ創造した階級的および組織的現実として眼前にしているのであり、この階級的および組織的現実を創造した・われわれの物質的にして意識的な実践そのものを、この実践の成果との関係において分析するのである。

 われわれは、この私がすでになしとげたこの私の実践においてこの私を見るのである。これが反省である。この私が遂行した実践を、この実践によって変革し創造した階級的および組織的現実との関係において分析することは、この反省の・すなわち・この私を省みることの基礎をなす。

 わが組織の組織としての反省がわれわれの総括である。われわれが遂行した実践を、この実践によって変革し創造した階級的および組織的現実との関係において分析することは、この総括の基礎をなすのである。

 われわれは、自分自身が遂行した実践を対象として主体的に分析するのである。

 われわれは、自分が組合役員として、他の組合役員たちや組合員たちといっしょに、会社経営陣・管理者たちと闘争したばあいには、自分自身のこの実践を、この私が、直接的事態をどのように分析し、どのような目的意識をどのように貫徹して実践したのか、というように、分析するのである。闘争した主体である自分たちも、自分たちが闘争した相手も、ともに物質的にして意識的な存在であり、自分自身が目的意識的にたたかったのであるからして、われわれは、自分自身のこの実践を・すなわち・自分自身のこのイデオロギー的=組織的闘いを対象として主体的に分析するのである。したがって、われわれは、自分と相手とを横に並べるかたちで分析するのではない。あくまでも、自分が相手にどのように対決したのか、というかたちで分析するのである。自分がすでに遂行した実践を分析するのだ、ということからして、あえてしつこく「……を対象として主体的に」という表現を私はとったのである。われわれの実践の指針を主体的に解明する、ということとは異なる、という意味である。

 われわれの実践のこの分析において、相手の側の経営者あるいは管理者の対応を分析するばあいには、われわれは、当該の経営者あるいは管理者の立場にわが身をうつしいれて、その人間の諸言動を分析するのである。

 左翼フラクションの会議において、われわれがそのメンバーたちとどのように論議し、彼らを変革したのか、というわれわれの実践・すなわち・われわれのイデオロギー的=組織的闘いを、われわれが分析することにかんしても、以上と論理的構造は同じである。

 

 

 

 

 

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