私は「われわれはわれわれが創造し推進している階級闘争のこの現実を変革していくのだ、と論じること」という文章で次のように書いた。

 

 「「われわれ主体が客体を変革すると論じることと、われわれが物質的現実を変革すると論じること」という表題で書いた文章では、われわれはわれわれにとっての対象とわれわれ自身とをふくむ物質的現実そのものを変革するのだ、ということを私は強調したわけである。しかし、これでは、われわれがつくりかえてきているところのそれを、だ、ということを明らかにしえていないのである。」と。

 

 しかし、さらに考えると、「われわれはわれわれにとっての対象とわれわれ自身とをふくむ物質的現実そのものを変革するのだ」と表現するならば、——ここに言う「物質的現実」が「われわれがつくりかえてきているところのそれを、だ」ということを明らかにしえていない、というばかりではなく、——変革する主体であるわれわれを客体化してしまうことになる、という気が、私にはするのである。

 では、われわれ自身を変革するのだ、ということを強調するために、「われわれはわれわれが創造し推進している階級闘争の現実およびわれわれ自身を変革するのだ」ないし「われわれはわれわれが創造し推進している階級闘争の現実およびわれわれ自身を変革する、という実践的立場にたつのだ」というように表現すると、どうか。

 このように表現したとしても、変だ。「およびわれわれ自身を変革する」というように言うならば、それは、階級闘争の現実を変革する主体であるわれわれを、われわれが変革する対象である階級闘争の現実と同列に並べて変革の対象とする、と論じるものであり、われわれを客体化するものである、というように、私はどうしても感じるのである。

 ここは、「われわれは、われわれが創造し推進している階級闘争の現実を変革するためにイデオロギー的=組織的にたたかい、こうすることをつうじて同時に、このわれわれ自身を変革するのである」、というように論じなければならない、と私は思う。「われわれ自身を変革する」とは、わが党組織を変革するということであり、わが党組織を強化・確立するということである。このことについては、われわれは、わが党組織をわが党組織として確立することとして独自的に明らかにしなければならないからである。

 実践論のレベルにおいて論じるばあいにも、「われわれは、われわれがつくりかえてきている物質的現実を変革するために実践し、こうすることをつうじて同時に、われわれ自身を変革するのである」、というように展開しなければならない。

 われわれは、われわれの外側に、われわれが変革する対象として・われわれ自身を措定するのではないからである。

 階級闘争論的立場にたつ、ということを論述するときには、「われわれは、われわれが創造し推進している階級闘争の現実を変革する、という実践的立場、すなわち、階級闘争論的立場にたつのである」、というように明らかにしなければならない。

 「現実およびわれわれ自身を変革する」とか「対象およびわれわれ自身を変革する」とかというように、われわれが対決し変革する対象とわれわれ自身とを一緒くたにして論じてならない、という気が、私にはどうしてもする、ということである。イメージ的に言うならば、このように表現すると、われわれが向こう側にいってしまう、という気がする、ということである。私が、これまでにこのように論じたところは、訂正する。

 

 

 

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