われわれは、どのようなレベルの組織であれ、われわれ独自の組織をつくりだし確立するためには、出発点において、この組織にふさわしい労働者たちを結集して組織形態そのものを創造しなければならない。われわれは、その最初の会議において、これに結集したメンバーたちがその全員を「われわれ」と意識し、「われわれ」が職場で闘いを切り拓き、「われわれ」のこの組織を強化していくのだ、と自覚的に活動するように意志一致することが肝要である。

 われわれは、この組織を形態的にも実体的にも強化し確立していくために、この組織の会議、すなわち組織会議を定期的に開催していかなければならない。何か意志一致しなければならないことがあったら会議をもつとか、そのメンバーたち・あるいは・そのメンバーたちのなかの誰かを強化すべき課題がうかびあがったら論議の場をもつとかというのではなく、何が何でも組織会議を定期的に開催する、ということが先決問題である。次の会議の日程を設定したうえで、その会議にむけて、職場での闘いの進展およびそれらのメンバーたちを変革するためにうかびあがってきた諸課題などの分析にふまえて、その会議で何をどのようにやるのか、ということを、われわれは構想すべきなのである。その会議では、われわれは、自分が、自分のくりひろげてきた諸活動を報告し、またみんなに自分がやってきた諸活動を報告してもらって、そこでうかびあがってきた問題についてほりさげるかたちで論議していくことが肝要である。

 われわれの同志たちは、やはり、さまざまな場で・その場に・われわれ独自の組織を新たに創造してきた、という経験が乏しい、といわなければならない。すでにつくりだされているところの・一定の地域のわれわれの産別の組織に——その産別での運動をとおして——自分の職場から労働者をオルグして組織する、というものとは異なって、自分が一人で実存している自分の職場あるいは組合にわれわれ独自の組織を新たに創造するとか、自分が発掘した・自分の職場以外の職場あるいは組合のメンバーを基礎にしてその職場あるいは組合にわれわれ独自の組織を新たに創造するとかという経験が、それである。

 この実践の経験をつみかさね教訓化し自分自身を鍛えあげていないばあいには、われわれは、相手の労働者をわれわれの側にオルグし引きあげる、というように発想しがちである。このように発想すると、スケジュールは相手にあわせるとか、相手の問題意識や相手の相談事項にあわせて論議するとかとなってしまうのである。こうすると、みんなの都合のいい日というようなものはない、ということになってしまう。

 いったん集まって会議をもつならば、その場で、次の会議の日程を決定するとか、それができなければ、次の月の勤務表が提示された時点で全員にそれを知らせてもらい、いい日を自分が設定してみんなにこれでいいかと問い合わせるとか、あるいはまた、次の月にかんしてはこの日に会議をやろうと決めて、その日に希望休をとる(「希望休」というのは私がやっていた給食の職場での表現だが)とみんなで確認するとかということを、われわれはやらなければならない。これが最優先なのである。ところが、こういうようにやるという経験をつみかさねていず、こういうようにやるならばみんなは「よし、そうしよう」と意志一致できる、という自信と確信をもっていないと、そして何が何でも次の会議の日程を設定するのだという強い意志を会議中に自分の頭のなかにたえずわきあがらせていないと、会議の中身とその盛り上がりに注意と気が集中していまい、次の予定を何も決めないまま会議を終り解散してしまうことになるのである。そうすると、そのあとが、もう、大変である。

 われわれが一人で、組合内・あるいは・組合のない職場で、左翼フラクションといった組織を創造するばあいには、われわれは、そのメンバーたちを結集してはじめてひらいた会議において、この会議を定期的におこなうことを確認し、そして会議をおこなうたびごとに、次の会議の日時を決めなければならない。こういう組織を体験したことのないそのメンバーたちは、次の会議を意識することによって、この会議にむけて自分が何をおこない・どう報告するのか、と考え、そう考えつつ実践し、そうすることによって、自分たちこのメンバーからなるものが組織なのであり、自分はこの組織の一員である、ということを意識するのであるからである。

 

 

 

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