わが仲間は、職場での闘いの総括文において次のように書いた。

 「私は職場の中心的な労働者と論議した。私の直接的目的は、人員削減に反対すること。組織的目的は、この攻撃は、経営者による合理化であり、搾取の強化だ、そういう階級的なものだ、という自覚をうながすこと。」

 「直接的目的を実現できたか。これは実現できなかった。その労働者は、管理者にたいして断固たたかっていく、とおったたなかった。……

 組織的目的についてはどうか。……」

 ここでは、「私の直接的目的は、人員削減に反対すること」というように展開されているのであるが、この労働者との論議の結果についての自分の判断にかんしては、「直接的目的を実現できたか。これは実現できなかった。」というように書かれており、これは、相手の労働者を人員削減に断固反対するというようにオルグれたかどうかという問題になっているのである。

 組織的目的ということにかんしても、「自覚をうながすこと」とされており、総体として、職場でたたかうわれわれの直接的目的と組織的目的ということが、相手の労働者にどういう自覚をうながすのかという、相手の労働者の自覚内容の問題にされているのである。すなわち、直接的目的とは、相手の労働者に、人員削減に反対するという自覚をうながすことであり、組織的目的とは、その労働者に、階級的自覚をうながすことである、というように、わが仲間は考えている、ということである。

 この職場で生起しているのは、次のことである。もともと人員が足りないなかで、一人の労働者が定年でいままさにやめるのである。労働者たちは「人員増」を要求してきたのであったが、会社側は、「補充しない」と通告してきたのである。この通告に「もうダメだ」となってしまった中心的な労働者をわが仲間はおったてようとしたのだが、ダメだった、ということなのである。

 こういう事情なのであるからして、「直接的目的を実現できたか。これは実現できなかった。」とはならないのである。ここで「実現できなかった」ということがさしているのは、この中心的な労働者はもはや「人員削減に反対する」とならなかった、ということである。これは、その労働者の自覚内容の問題である。職場に実存するわれわれは、あくまでも現場労働者の労働強化をゆるさない現実的な追求をやっていかなければならないのである。労働強化をゆるさないということを、われわれは、職場でたたかうわれわれの直接的目的とするのである。

 われわれが・職場でたたかうわれわれの組織的目的とするのは、職場の労働者を階級的に変革することそのものである。したがって、この困難な局面において、職場の労働者を、労働強化をゆるさない現実的追求をわれわれとともにおこなう主体に変革することそれ自体が、われわれの組織的目的をなすのである。

 

 

 

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