自分が組織的なかたちで遂行した実践であれ、そしてこの実践についての自分の報告や総括であれ、また何らかのことがらについての自分の分析や解明や見解であれ、これが他の同志から「それは間違いではないか。こう考えるべきではないか」と批判されたときに、「そうか。その批判を考えると、私のこれは間違いであった。これについては、こう考えるべきであると、私はいま思う」、というように、自己を否定し・自分が新たに獲得したものを明らかにすることが、われわれがわれわれの内部思想闘争を内部思想闘争として実現し、自己を省みて自己を変革していく、もっとも基本的なものをなす、と私は考える。

 組織討議において、あるいは文書のやりとりというかたちでの相互批判において、同志がなかなか自分を捉えかえし・ひっくりかえすことができない、という事態にこの私が直面したときに、この同志は、相手の同志に反発・ないし・自尊心といった非合理的なものを抱いているのではないか、と分析するのはただしくない。あるいはまた、この同志は、自分が相手の同志とのあいだでどのように批判をやりとりしたのかということの対象的把握・整理がそもそもできていない、というように分析するのもただしくない。討論の対象的把握ができていないのはそうなのであるが、このことが、いま生起した問題の根拠をなすのではないからである。また、当該の同志のうちには非合理的なものがわきあがっているのはそうなのであるが、彼は、この非合理的なものにわざわいされて自分を捉えかえせなくなっているのではないからである。

 わが同志は、他の同志からの批判に対決して・あるいは自分がうみだしたものを見ることをとおして・自己を否定し新たなものを獲得する、ということができない、ということそのものが問題なのである。こういうことをやったことがない、こういうことをやる訓練ができていない、ということが問題なのである。かつて革マル派の組織成員であった時代に、組織討議や学習をとおしてこれに似たことをやってきた。しかし、身につけたものは、似たものではあっても、自己を否定し変革することができるということそのものではない、ということが問題なのである。われわれは過去を背負っているのである。

 われわれがわが組織の建設において直面したのは、そして直面しているのは、これなのである。

 

 

 

 

 

 

 われわれの基本文書と英文を私のホームページに掲載しています。見てください。メインページの右上のメニューのところの「基本文書」「ENGLISH」をそれぞれクリックすると出てきます。

 また、創造ブックス発行の本については、その全文のPDFファイルを順次ホームページに掲載しています。読んでください。

 

 北井信弘・創造ブックスwebsite:    https://n-kitai6.webnode.jp

 北井信弘・創造ブックス ホームページ:https://n-kitai8.webnode.jp

 

 私のメールアドレスは、nbkitai@yahoo.co.jp です。

 自分のおいてある場の現実をかえていくために論議していきましょう。

 私のブログへの感想や、生起している問題についての疑問・考えなどをお寄せください。私に連絡をくださるばあいには、このアドレスにメールを送るようにお願いします。

 私に手紙をくださる方は、本に書いている住所に郵送してください。

 あるいは、メールを送ってくだされば、住所をお伝えします。

 

 革共同革マル派・探究派のブログも見てください。

 「探究派公式ブログ」:

 https://tankyuka.hatenablog.com ででてきます。

 

 松代秀樹・春木良編著『国際主義の貫徹 プロレタリア階級闘争論』(プラズマ出版)は、全国の丸善・ジュンク堂書店、紀伊國屋書店、東京堂(神保町)、模索舎(新宿)など、全国の主要書店で販売中。

 松代秀樹編著『松崎明と黒田寛一、その挫折の深層 ロシアのウクライナ侵略弾劾』など、プラズマ出版発行の本については、プラズマ出版のホームページを見てください。

 プラズマ出版:https://plasmashuppan.webnode.jp