「革マル派」中央官僚は、ウクライナ問題に口をつぐんだ。彼らは逃亡したのだ。
「解放」最新号(第2786号=2023年9月18日付)のインターネット版で、「ウクライナ」という語が出てくるのは一回きり、それが出てくるのは次の文章である。
「戦争狂のプーチンは、ウクライナ軍の反転攻勢に追いつめられ、核兵器使用への衝動をいよいよ強めている。台湾や朝鮮半島をめぐっては、アメリカと中国および北朝鮮が核を公然と突きつけあって火花を散らしている。いまやいつなんどき熱核戦争が引き起こされるかも知れぬ危機が急激に高まっているのだ。」
筆者は、「ウクライナ軍」という語をもちだしたかと思えば、すぐに「台湾や朝鮮半島」の問題に話題を転じ、結局「熱核戦争の危機」へともっていっているわけである。
中央官僚がウクライナ問題について何も語りえなくなり、現代世界の問題を東アジアの問題にしぼりあげていることは明らかである。
いまや、ウクライナ戦争は、東西の帝国主義陣営のあいだでの軍事的争闘戦であることがあらわとなった。これを機に、「革マル派」の組織成員たちの内面の崩壊と組織そのものの崩壊があらわとなったのである。
「革マル派」の組織成員には、東海地方のメンバーたちに端的にしめされるように、当初の時点で「米欧帝国主義の軍事介入反対!」「米欧帝国主義の軍事介入を懇願するゼレンスキー政権を打倒せよ!」というように考えたところのものを、中央指導部からの誘導と心理操作によって抑えこんだ、という精神構造が沈潜しているのである。
この内面の崩壊は、「ロシアのウクライナ軍事侵略とは『私たちにとってのハンガリー事件だ』とうけとめないわけにはいかない」(東海地方のメンバーの言葉)という言葉を呪文のように唱えてもおしとどめることはできないのである。
「うけとめないわけにはいかない」という表現を見よ。この言葉には、これまでの自分からすれば受け入れることはできないけれども、うけとめないわけにはいかない、と必死で自分に言い聞かせている・この言葉を発したメンバーの内面がありありと浮かびあがっているではないか。
中央指導部から「若き黒田さんの『魂の転回』を追体験すること」を指示されるならば、組織成員たちはそれにひれ伏す以外にない。彼らにとって、いまは亡き黒田さんは神さまなのであり、中央指導部の面々は、その神のお告げを——巫女のように体をふるわせ・この世のものとは思えない様相を呈して——伝えてくる神官なのだからである。
これが、「革マル派」中央官僚派の組織の今の様相なのである。
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