「革マル派」中央官僚は「9・24政治集会」呼びかけ論文(「解放」合併号)で、次のように書いた。

 「……反スタ主義者としての熱烈な呼びかけを発してきた。プーチンのロシア軍の侵略にたいして「ウクライナ人民は一致団結してレジスタンスをたたかえ!」と。……」、と。

 彼ら中央官僚は、これまで、それを熱烈に支持するものとして描いてきたところの、米欧諸国から供与された兵器をもった「ウクライナ軍・領土防衛隊」のロシア軍との戦争を、「レジスタンス」なるものにすり替えたのである。この論文からは、「米欧諸国は、ゼレンスキー政権にもっと兵器を供与せよ!」という叫びは消えた。もはやそのように叫ぶことはできなくなったのである。

 彼らがこうなったのは、「「革マル派」中央官僚派は、米欧帝国主義勢力の一翼にみずからを位置づけ、その宣伝隊と化した」というわれわれの批判が、彼らの心臓にグサッと刺さったことにもとづくのである。

 彼らは、すでに、アメリカ製のF16戦闘機の供与を、「解放」紙上で大喜びすることはできなくなっていた。そしてまた、アメリカ政府が供与したクラスター爆弾をウクライナ軍が使ってロシア兵を大量殺戮したことを、〝ロシア軍を壊滅させた〟と欣喜雀躍することはできなくなっていた。沈黙したままである。

 沈黙しているのは、もしも、ここで大喜びすれば、自分たちが西側帝国主義勢力のお先棒を担いでいることがばれてしまうからである。

 そこで、中央官僚は、ウクライナ人民は「レジスタンス」を戦っているのだ、という物語をこしらえあげたのである。「レジスタンス」という用語は、ロシアがウクライナに軍事侵略を開始した直後に、彼ら中央官僚が使ったものである。彼らは、丸ごとの「ウクライナ民族」がその「国家と領土」を防衛すべきだとする祖国防衛主義にみずからが転落したことをおおい隠すために、この戦争を、ナチス・ドイツに占領されたフランスなどで戦われたレジスタンスと同じようなものとして描きあげたのである。ウクライナ全土がロシアに占領されたわけではないのに。

 いま、われわれやロッタ・コムニスタの批判に下部組織成員が動揺して脱落するのをくいとめるために、中央官僚は、「ウクライナ軍が反転攻勢というかたちでやっているのは、実は、あれはレジスタンスなんだ」と必死で言いくるめているのである。彼ら中央官僚が、「9・24政治集会」なるものでやりたいのは、これなのである。

 すでに、彼らの学生組織、各大学の全学連フラクション組織は活動を停止している。自治会名や闘争団体名のツイッターやホームページは6月以来更新されていない。新入生歓迎の時点で止まっている。

 とっくにマルクス主義の背骨は中央官僚によって折られていたところのマル学同(マルクス主義学生同盟)員や全学連フレクションメンバーの心の支えは何もなくなった。歴史をも階級をも越えたものとして描かれた「民族」や「国家」を至上の価値あるものとして希求するのは、あまりにもむなしいからである。

 戦争に勝つまでは民族が打って一丸となって戦うのだ、ロシアとの戦争に勝利した暁に、ウクライナ人民はゼレンスキー政権を倒すのだ、それまでは、ゼレンスキーとも一緒に・米欧諸国から供与された兵器をもって戦うのだ、そうしないとロシア軍に勝てっこないじゃないか、と指導部に教えられてきたけれども、反転攻勢は進まない、勝つまではと言って何人殺しあえばいいのだろう、というように、マル学同員やZFメンバーたちは茫然自失となって立ちつくしているのであろう。

 彼らを、「レジスタンス」という響きのいい言葉で操作しようとしたとしても、それは、官僚の意識のなかでの、活動家の操作であるにすぎない。

 

 

 

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