われわれは自分の実践の指針を解明するときには、経験主義や政治技術主義におちいらないためにはわれわれの理論をわれわれのおいてある場の現実の下向分析に適用しなければならない、と考える。

 われわれは、われわれがのりこえの立場にたってわれわれの実践の指針を解明する、と考えるわけである。のりこえの立場とは記号的に表現すれば、O⇒Pである。そこで、自分の組合ではPといえるものは何か、と考える。組合は会社の言うことをオウム返しにするだけの連中ににぎられていて運動らしいものは何もない。これを運動とおさえるかなあ、と考える。あるいは、そういえば日本共産党くずれのやつがいるなあ、あいつがしゃべったりうごめいたりしていることを日本共産党系の運動=Pとおいて、このPをのりこえる、というようにするかなあ、と考える。それとも、日本の階級闘争全体を念頭において、独占資本家どもによる合理化攻撃とこれに反対する既成の運動と考えるかなあ、しかし、いま会社がかけてきているのはこの会社の独自の再編の攻撃だから、合理化というには無理があるんだよなあ、とわれわれは困ってしまう。

 こういうときに、もう無理だ、経験的に身につけた自分の政治的感覚を働かせてやっていく以外にない、とならないためには、あるいは逆に、経験主義におちいらないためにどうしても理論的基礎づけが必要だ、O⇒Pという理論を適用しなければならない、何がPなのだろうか、と思案しつづける、すなわちPと規定すべきものをさがしつづける、とならないためには、O⇒Pということの解明に適用されている実践論そのものにたちもどらなければならない。われわれが現実に対決し、この現実を変革するために、というようにわれわれは考えなければならない。

 理論のアテハメあるいは理論解釈主義と経験主義との両者を克服していくためには、こういう頭のまわし方が必要だ、と私は考える。

 

 

 

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