私は次のようなことを書いてきた。

 「われわれは、われわれがおいてある場の階級的現実を変革する、という実践的=場所的立場にたって、われわれの実践の指針を解明しなければならない。

 ここにいう階級的現実とは、われわれがそれまでのわれわれの実践によってつくりかえた現実である。それは、おのれがつくりかえてきたところのおのれにとっての対象だけではなく、そのように実践したおのれがおのれ自身をつくりかえてきたおのれをもふくむところの現実そのものなのであり、この現実におのれが対決するのである。

 すなわち、われわれはわれわれがつくりだした現実を変革するために実践するのであり、われわれがつくりだした現実を変革するという実践的立場にたってわれわれの実践の指針を構想するのである。」

 「われわれがわが党として提起したわが党の闘争=組織戦術(E)を、職場の特殊的および個別的の諸条件の具体的分析にふまえて、われわれが組合員あるいは組合役員としてうちだす組合の運動=組織方針(Eu)として具体化する、という考え方は誤りである。前者を、日本階級闘争総体・あるいは・一定の産業部門の階級闘争総体を措定して解明する、と考えるのであるならば、前者と後者とでは、われわれとわれわれのおいてある場が異なるのである。」

 一部のわが仲間たちは、これの後半の展開に大いに納得した。あるいは、前半の展開よりも後半の展開に関心をもった。

 だが、後半の展開を前半の展開から切り離し自立化させて考察するならば、それは誤謬に転化するのである。

 次のように整理したとしよう。「われわれが日本階級闘争総体・あるいは・一定の産業部門の階級闘争総体に対決するという実体的対立を措定してわれわれの実践の指針を解明するばあいと、われわれが自分の職場の階級的現実に対決するという実体的対立を措定してわれわれの実践の指針を解明するばあいとでは、われわれとわれわれのおいてある場が異なるのである」、と。

 このように論じたときには、このように論じているおのれは宇宙船に乗ってしまっているのであり、宇宙船に乗って現実を見て、場が異なるということを比較解釈しているのである。われわれはあくまでも実践的立場にたっておのれの実践を考察しなければならない。

 

 

 

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