そごう・西武労組はどこと交渉するのだろうか。また、その形態は、団体交渉なのだろうか、それとも単なる協議なのだろうか。

 そごう・西武労組に加盟している労働者たちが雇われているのは、そごう・西武という会社なのだから、この組合が団体交渉をする相手は、この会社の経営陣ということになる。しかし、この会社が売却されるということが問題となっているということからするならば、この会社の経営陣は実質上当事者能力を失っている。このことからすれば、組合は、親会社であるセブン&アイ・ホールディングスの経営陣を相手にしなければならない。組合が、セブン&アイ経営陣を相手にすれば、この経営陣は、われわれはあんた方の団体交渉の相手ではない、という態度をとるであろう。

 しかも、両経営陣ともに、これは会社の売却という問題であり、経営上の問題であって、団体交渉の対象ではない、労働組合と会社との合意は必要ではない、という対応をするであろう。

 新聞報道などでは、「労組はセブン&アイやそごう・西武の経営陣に情報開示を求める」、とされている。この表現では、相手は両方の経営陣であり、おこなうことは「……を求める」であって、団体交渉ではない。これは、お願いする、という程度のことである。

 そごう・西武労組の幹部は、スト権の確立をバックにしてどれだけのことをやるのか。はたして、自企業の経営陣および親会社の経営陣を相手にしてやりあうだけの力をもっているのか。

 この組合の上部団体であるUAゼンセンの幹部も動いていることであろう。ここで労働者たちを何ひとつ守れなかった、ということになれば、自分たちの正体がばれてしまうからである。労働者たちを日本国家の防衛と企業の防衛の方向にみちびき、労働者たちの階級的自覚をおしとどめ、現存支配秩序の安全弁としての役割をはたす、という自分たちの正体がばれてしまうからである。

 そごう・西武労組の労働者たちは、UAゼンセン幹部のこのような正体を見ぬき、みずからをプロレタリアとして階級的に自覚し、労働組合の団結を強化してたたかいぬこう!

 全国の労働者たちは、組合のある職場でも、組合のない職場でも、自分たち自身の階級的団結を強化して、そごう・西武労組の労働者たちのストライキ闘争を支援しよう!

 

 

 

 

 

 

 

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