5月1日に、アメリカの地方銀行ファースト・リパブリック・バンク(FRC)が経営上破綻した。アメリカの銀行最大手のJPモルガン・チェースが、FRCのすべての預金と資産を買収する、と発表した。これによって、アメリカの金融業の諸独占体は、銀行の連鎖的倒産に見まわれるという危機を、当面は、のりきった。

 FRCの資産規模は2022年末時点でアメリカの14位であった。23年4月13日時点の総資産は2291億ドル(約31兆円)であり、破綻したアメリカの銀行の資産規模としては、3月に破綻したシリコンバレーバンク(SVB)を上回り、リーマンショックの金融危機の時の2008年秋に破綻したワシントン・ミューチュアル(約3070億ドル)に次ぐ過去2番目の大きさである。

 FRCは、アメリカ連邦準制度理事会(FRB)が低金利政策をとっているという条件のもとで、住宅ローンや債券投資を増やしてきた。ところが、FRBが急激なインフレを抑制するために金融引き締め政策に転じ、大幅で急ピッチの利上げを実施してきたことによって、FRCは貸出債権や債券の含み損の拡大に見まわれたのである。

 この構造は、どの銀行も同じである。

 ウクライナ戦争というかたちでの東西の帝国主義の軍事的抗争と、膨れに膨れあがった金融的バブルのガス抜きの限界露呈という物質的諸条件のもとで、アメリカを中心とする全世界の金融的構造は、いま危機にさらされているのである。

 東西の帝国主義諸国家権力者どもとブルジョアジーがこの危機をのりきるために策している、労働者・勤労大衆への搾取と収奪と抑圧の強化をうちくだくために、全世界のプロレタリアートは階級的に国際的に団結しよう!

 

 

 

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