「革マル派」中央官僚が自己の醜い姿を隠すのに必死だ、という判断は間違っていた。彼らにそんな羞恥心はなかった

 

 「解放」最新号にかんして、「革マル派」中央官僚は民族排外主義の醜い姿を新入生から隠すのに必死だ、と書いた私の認識と判断は間違いだった。間違ったことを書いて、申し訳ない。彼らにはそんな羞恥心など、まったくなかった。

 私はインターネットに載っているものを見て、そこに「新入生歓迎特集」と書いていたので最新号全体が「新入生歓迎特集」号であり、そのトップ論文が原発問題のものだと思ったのだが、現物を見ると、通常号が四面、「新入生歓迎特集」が四面というように二つに分かれており、原発問題の論文は通常号のほうのトップ論文であり、「新入生歓迎特集」のほうはウクライナ問題一色だった。

 こういうことからすると、原発問題の論文をトップにもってきたのはただ目先をかえたにすぎないといえる。

 「新入生歓迎特集」のほうは、戦前の日本の軍部の大本営発表のようなものだった。

 中央官僚は、イタリアのロッタ・コムニスタからのアピールを「解放」と『新世紀』に掲載するときに、自分たちへの批判の部分をバッサリと「(中略)」として削った、ということがあったので、自分たちの姿を新入生にあからさまには見せたくないものがあるのか、と私は思ったのだが、これは彼らの美化だった。彼らにはそんな羞恥心はまったくなかった。彼らは、戦前の軍部と同じように、自分たちに都合の悪いことは隠す、ただこれだけのことだった。

 「新入生歓迎特集」は、軍部の大本営発表に唱和して軍人教官や教師や町内会長などが「戦争勝利万歳」と叫び、小学生たちに「神国日本」の観念と心情と情感を植え付けるのと同じようなものだった。

 一問一答形式の、「軍事大国ロシアの軍隊はなぜ弱いのか」というのは、戦前の「鬼畜米英の軍隊はなぜ弱いのか」というのと同じだった。

 また、彼らは、「「米欧の武器供与反対」を唱える者には、ウクライナの人々の声を聞けと言いたい」として、ウクライナの祖国防衛主義=ウクライナ民族至上主義に転落した者の声を引用するのである。

 彼らは、ウクライナの労働者・人民に武器を与えてロシア軍と戦わせるウクライナの権力者・米欧の帝国主義権力者・日本の帝国主義権力者の立場にたっているのである。彼らの思想は国粋主義そのものなのである。

 彼らは、戦前の軍人教官や教師や町内会長などが軍国少年をつくったのと同じなのだ。これはえらいことだ。「革マル派」中央官僚派の活動家たちが新入生獲得のためにがんばればがんばるほど、国粋主義の右翼学生をつくることになるのだ。田辺元の「お国のために身を捧げよ」という思想を新入生に注入することになるのだ。彼らが田辺元と唯一違うのは、「プーチンはスターリンの末裔だ」という理由づけをすることである。彼らは新入生に祖国防衛主義と「日本人」主義のイデオロギーを注入して、思想の内容は右翼の学生をつくり、その学生にこれが「反スターリン主義」なのだ、と思いこませる、ということなのである。もしもオルグすることができて、この学生たちが育てば、全学連フラクションやマル学同(マルクス主義学生同盟)が国粋主義の思想をもつメンバーたちによって占められてしまうことになる。

 「日本人らしさ」を希求する彼らは、日本国家に何かあったときには、祖国日本の防衛のために身を捧げる、と行動することになる。おそろしい。

 「革マル派」中央官僚派を革命的に解体するためにがんばろう!

 全世界のプロレタリア・勤労者・学生を、あらゆるナショナリズムのイデオロギーから解き放つために奮闘しよう!

 

 

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