「革マル派」中央官僚派は、みずからが民族排外主義者であることを隠そうともしない。排外主義でどこが悪い、西側帝国主義支持で何が悪い、というわけなのである。

 彼らは、「解放」最新号(第2762号2023年4月3日付)で言う。

 「バフムトの戦いをたたかいぬいているウクライナのゼレンスキー政権は、プーチンの軍隊をウクライナの地から叩きだすために、さらなる大攻勢にうってでる準備を進めている。」「彼らは、欧州諸国から提供されたドイツ製戦車レオパルトによる部隊の編成が整い次第、」「電撃作戦を敢行する構えを見せている。」と。

 「ウクライナ人民」という言葉さえもがでてこない。

 彼らは、ゼレンスキー政権万歳!! 欧州諸国万歳!! ドイツ製戦車レオパルト万歳!! なのである。

 彼らは、ウクライナのプロレタリアートとも、ロシアのプロレタリアートとも、ドイツなど欧州諸国のプロレタリアートとも無縁なのである。彼らは、ただ、ロシア憎しの排外主義的感情とイデオロギーにつきうごかされているだけなのだ。

 しかも、彼らは、ゼレンスキーにわが身をうつしいれて、ウクライナに兵器の供与を約束しなかった岸田を、恨み、憎み、さげすんでいるのだ。ここにつらぬかれているのは、米欧の帝国主義権力者おとびウクライナ支配階級と同じ感性である。

 彼らは言う。

 「岸田は、「ロシアの残虐行為に強い憤りを感じる」と淡々と述べた。」「みずからの延命のためにおこなった政治的パフォーマンスにすぎない。ちなみに岸田は、命をかけてロシア軍と戦うウクライナの人々にたいして、「必勝しゃもじ」を渡したのであった。この岸田にたいしてゼレンスキーは、「能天気な坊ちゃん」と感じたのではないか。」と。

 彼らは、岸田にたいして、ゼレンスキーのように命をかけろ、と恨み節をぶつけているのである。岸田よ、反ロシアの排外主義の武力的実現の立場にたて、というわけなのだ。田辺元が言ったように、民族のために死ね、というわけなのだ。

 この論文の筆者は、これまでのなかで、もっともあっけらかんとしている。マルクスの本をまったく読んだことがない者のようだ。戦前の日本軍国主義のイデオロギーを学んだだけの者のようだ。

 それとも、この人物は戦争ゲームのバーチャル世界のなかに生きているのだろうか。

 

 

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