「革マル派」中央官僚派の学生組織委員会(SOB)は次のようにがなりたてている(「解放」第2752号2023年1月23日付)。

 「米―中・露〈新東西冷戦〉が孕む戦争的危機」、と。

 だが、彼らは、西のアメリカを「帝国主義」と呼ぶことはできても、東の中・露の政治経済構造は何であるのか、ということを明らかにすることはできない。「〈擬似資本主義〉」などと、あいまいもこなことを、口のなかでもごもごさせているだけなのである。彼らは、今日の中・露を、スターリン主義官僚専制国家から転化した帝国主義国家であり、帝国主義的政治経済構造をもつ、というように分析することができないのである。彼らは、中・露に、スターリン主義の影を見ないことには自分たちは〈反スターリン主義〉を掲げることはできなくなる、と脅えているからなのである。それは、彼らが、スターリン主義をその根底からのりこえていくという立場にたっていないからなのである。

 しかも、彼らは、日本の軍事力の強化を問題にする段になると、「アメリカ帝国主義によって「日米安保の鎖」で締めあげられた「属国」日本帝国主義の〝忠犬〟岸田」などと、またぞろ叫んでいる。この言辞は、日本帝国主義の自立を願う反米民族主義丸出しである。プロレタリア・インターナショナリズムの立場を完全に捨て去ったものである。

 彼らが、全世界のプロレタリアートと無縁な反米民族主義イデオロギーを、いつもいつも丸出しにするのは、いったい、なぜなのか。それは、彼らの民族主義が、日本民族の優越性を自己確認する日本主義なのだからである。彼らは、今日の日本民族が、約三十万年前に日本列島に住みついた人類の血を引く由緒ある民族であり、粘り強く情緒と情感が豊かであるという「日本らしさ」をもつ優れた民族である、と信じ、自分たちがこのような日本人であるということをおのれの心のよりどころとし、実存的支柱としているからなのである。彼らにとっては、自分がプロレタリアである、ということではなく、自分の実存的支柱がマルクス主義である、ということではなく、自分が日本人である、ということが心の支えなのである。

 

 

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