米日の株価が急落した。これは、アメリカの長期金利が上昇したことにもとづくのだ、という。

 この事態は、次のような構造をなす。

 アメリカの長期金利が上昇した、とは、アメリカの長期国債の価格が低下した、ということである。こうなったのは、投機家たちがアメリカの長期国債を買うのをひかえたからである。これは、コロナのワクチンの接種がすすみ景気が上向きになってFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)が――無制限に買い入れるという意志のもとに今どしどしやっているところの――国債の買い入れを弱めるのではないか、というように、彼ら投機家たちが怖れたことにもとづく。FRBが国債の購入を弱めると国債の価格が下がるので、いま国債を買うと損をする、ということなのである。

 このことは、アメリカの債券市場およびこれと連動した株式市場、つまり金融市場は、ここにFRBが資金を注入しているかぎりにおいて、崩壊せずに維持されている、ということを意味するのである。

 これすなわち、今日のアメリカの国家独占資本主義は、国家資金が注入されつづけているかぎりにおいて生き延びているかのように見せかけられている資本主義、つまりゾンビ資本主義に転落している、ということなのである。日本の国家独占資本主義も同じである。

 全世界の労働者たちは、このことを見ぬき、このような資本主義をその根底から転覆するために、国際的に階級的に団結しよう!

 

 

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 「プラズマ現代叢書 1」の松代秀樹編著『コロナ危機との闘い 黒田寛一の営為をうけつぎ反スターリン主義運動の再興を』(プラズマ出版、263頁、定価 本体2000円+税)と合わせて読んでください。