あなたはいまなお、このブログを見ることさえもできない境遇にあるのかもしれない。
 だが、あえて言おう。
 あなたは、解雇撤回の闘いにおいて高裁で逆転完全敗訴の判決をうけた時、「こんなこともあるのかあ」と、茫然自失となってつぶやいた。
 これは、あなたが、高裁では地裁判決(整理解雇は不当。会社の解散による解雇は正当。整理解雇から解散解雇までの賃金を会社は支払え、というもの)よりも悪い判決は出ることがない、と信じきっていたからである(高裁では、整理解雇は正当の判決)。当時の革マル派指導部のメンバーは誰もがそう信じきっていたのである。そうではないだろうか。
 これは、あなた方が、この解雇撤回の闘いを裁判所および都労委に完全に依存するかたちでたたかうように、現場労働者同志たちを指導してきたことを、はしなくも自己暴露したものではないだろうか。
 あなたは、組織指導者でもある理論家として、これまで、国家=革命理論にかんする数々の立派な論文を書いてきた。だが、あなたは、この解雇撤回闘争の指針の解明に、おのれのうちに培い蓄積してきた国家=革命理論を適用することを忘れた。
 それほどまでに、あなたの主体はとろけてしまったのである。
 なれない、小さな企業に結成された分会の闘いの指導であったから、という言い訳は許されないであろう。あなたは何年、労働者組織を指導する常任をやってきたのか。
 あなたは、党指導部に叛逆した労働者同志たちを鎮圧することに失敗した責任をとらされ、トカゲのしっぽ切りのしっぽとして、常任を解任され組織的に処分された。
 あなたは、同志黒田寛一が創造した反スターリン主義組織として信じ献身してきたわが組織がこのようなものに変質し腐敗したことが、そして何よりもおのれ自身がその一員としておのれの思想性も組織性も人間性もとろけさせてしまったことが、くやしくはないのか。
 いまこそ、あなたは、おのれ自身の断絶と飛躍が問われている、と自覚すべきである。
                       二〇二〇年七月一九日
 

 わが革共同革マル派(探究派)は、松代秀樹編著『コロナ危機との闘い 黒田寛一の営為をうけつぎ反スターリン主義運動の再興を』(プラズマ出版、263頁、定価 本体2000円+税)を、出版しました。
 書泉グランデ4階、紀伊國屋書店新宿本店、丸善丸の内本店、ブックファースト新宿店、八重洲ブックセンター、東京堂書店、ジュンク堂書店難波店(大阪)、ジュンク堂書店大阪本店、ジュンク堂書店三宮駅前店(神戸) など主要書店で販売しています。読んでください。

 「探究派公式ブログ」開設!!
 https://tankyuka.hatenablog.com ででてきます。