久しぶりに徹夜した。眠い」
「ケンタ」
朝、あくびしながら部屋に戻ろうとするケンタにエブニーザが声をかけた。ケンタがふり返ると、エブニーザはどこかさびしそうな顔をしていた。
「アンゲルは長生きしないよ」
ケンタはそれを聞いて、無言で眉をひそめた。エブニーザはさらに続けた。
「僕もそんなには生きられない。だから、その時にもまだエレノアが好きだったら、エレノアを守って」
エブニーザが敬語を使わないのは珍しいことで、それだけ内容が深刻だということなのだが、ケンタはそんなことは知らずに、
「覚えとくよ」
とだけ答えて、歩き出した。www.brxysm.com
エレノアは部屋の中で、ドアの前に呆然と立ちつくしていた。
……今のは一体どういう意味?
9-19アンゲル男子寮の部屋
朝、電話が鳴ったので、寝ぼけたアンゲルが受話器を取ると、
『入口に例の子がいるから、そこから出ないで下さい!』
エブニーザだ。
アンゲルはぞーっとして、またソファーに倒れ込んだ。どうしてこうなったんだろうかと考え始めた。
たしか、管轄区はつまらないとか言ってたな。『どうせ帰ったら誰かと結婚させられる』『どうせ不気味がられるから』……管轄区がいやでたまらないんだな。
アンゲルにはその気持ちが痛いほどわかった。ニューバランス レディース スニーカー
「わかるけどさあ」
つぶやいて途方に暮れる。
俺だってあの国が嫌で抜け出してきたようなものだからな。……だからって俺に迫られても困る。しかもエレノアに……ああ!絶対誤解されてる!
アンゲルは起き上がって着替え、しばらくドアの前に立ち止まって考えたが、思い切って外に出て見ることにした。
今はっきりしておかないと、もっとまずいことになるような気がする……。
9-20アンゲルエレノアソレアクーケンタ男子寮の前
男子寮の入口にいるソレアを、遠くの道に停めた車の中からクーとケンタとエレノアが見ている。
「本気ね。思いつめてるわね。怖いわね」
とクーがささやいた。ニューバランス
「そんなにいやならはっきり嫌だって言えばいいのに、どうしてアンゲルは逃げるんだ?どっちもキープか?」
ケンタが不満げに言った。エレノアは黙ったまま、ソレアの姿を見つめている。
電話をかけに行ったエブニーザが帰ってきて、車に乗り込んだ。
「寝てたみたいです」
「のんきねえ」
クーが呆れた。そのうち、寮からアンゲルが出てきたのでみな注目するが、何か話をしたあとに、ソレアが泣きながら走っていくのが見えた。
「あ、ふられたな