軍でも手に余る強力なモンスターを颯爽と現れては退治し、権力の中枢近くまで根回しされて普通の方法では摘発不可能な役人やら大商人やらを華麗に誅しているのだ、批判される余地などない。
だが、そうした行動をして人々を救うのは共和国、ひいては十字教が信仰されている地域のみ。
ようするに、十字教の信者以外は‘助けない’ということだ。
アイは教会からほとんど独立して動いているが、十字教を信仰する多くの人々を助ける、その行動そのものは使徒として正しい働きだといえるだろう。
「貴女がいてくれるならば、ダイダロスは安心です」www.komelifu.com
「んふふーありがとねぇー!」
嬉しいこと言ってくれるサリエルに対して勢いのままマウストゥーマウスでキスしようとするが、流石に敬虔な十字教徒として性的な行為はNGなのか、やんわりと手のひらでアイの唇は抑えられた。
「一つ、聞きたいことがあります」
「んー、なぁに?」
未だにサリエルの薄桃色の唇に未練があるのか、タコのようにチューチューと口をとがらせるアイ。
「アルザスという村に立て篭もり、我が十字軍へ多大な損害を出した‘悪魔’は、本当にクロノと名乗ったのですか?」
ミサの独断専行という一件もあり、アルザス村の攻防戦についてはサリエルも知るところとなっている。abcマート 通販
順調なダイダロス占領の中で、千を越える莫大な数の死傷者を出すというあきらかな苦戦を強いたこの戦いは、彼女だけでなく十字軍全体に知れ渡っている。
この戦いばかりは、魔族の些細な‘抵抗活動’と呼ぶことの出来ない、明らかな‘戦’であった。
そのアルザス攻防戦の当事者であるアイに、十字軍総司令官であるところのサリエルが興味をもって話を聞こうというのは納得できる。
だが、『クロノ』という一人の男に関してのみ問いかけるというのは、実に解せない。
「あるぇー、もしかしてサリエル先輩、クロノくんと知り合いだったりするぅ?」new balance m996
アイは意地悪いニヤニヤ顔でサリエルに質問返しをした。
さながら好きな男子の名前を問いただす少女の歓談に見えるが、その実態は下手すれば異端審問にかけられかねない際どい内容である。
「……」
サリエルは黙秘で応える、嘘をつけないが故に。
アイは自分の質問にイエスと答えたも同然の反応を示したサリエルに満足した様子で、最初の質問に回答する。
「お互いに名乗りあったからね、ただの噂や勘違いってコトは無いよ。
黒髪黒目の珍し
