あの時と、これから | 服部喜照オフィシャルブログ「はっとりよしあ記」Powered by Ameba

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新幹線ってどうやって寝るんだっけ?
さっきからずっと姿勢変えたりしてみてるんだけど、しっくりポイントが一回も見つからなかったから、もう諦めて座席上げた。
みんな器用に寝るよなー
ほんとに感心するよ。
隣に座っているお兄さんはリクライニングを調整した途端に眠り始めた。
なにその席。早いのレベル越してるじゃんて。
そんなお兄さんを他所に、隣でずっと窓の外を眺めてこの街ってどんな人が住んでるんだろう、一度会ったことがある人だったりして、いやいや、ん?でも分かんないぞ?ゲームをしていたんだけど、飽きたからブログ書くことにする。
新幹線で眠れなくなったら、是非やってほしい。
案外おもしろい。
あと、色んな家を見るのも実はオススメ。
ちなみに今回の旅のお供はこれ。



彼のエッセイは実に面白い。
昔からギャグ漫画を好んでいたけど、文章だけでここまで笑わされるとは思っていなかった。初めて小説で笑ったのは西加奈子さんの漁港の肉子ちゃん。
あるじゃない、LINEのやりとりで、可愛い子供の動画で、お笑いを見て、ニヤァっとするやつ。
でも我慢するから口元だけヒクッとなる感じ。
電車で移動中に読んでいたんだけど、こういうのっていきなり来るんだよね。それでハッとした時にはもう遅い。想像力が勝手に働いて気づいたら恵比寿様の出来上がり。やめていただきたい。おまけにエヘヘと奇妙な笑い声まで電車でお見舞いしてしまった(周囲にかなり見られたけど、なにかありました?顔をしてさしあげて難を逃れた、ふぅ)
最近ただの本屋を徘徊するマンと化しているからオススメの本がありましたら、こっそり教えてください。
はー面白かったー!って叫びたくなる。隣のお兄さん起こしてねぇ面白いから読んでーねぇったらーって揺さぶりながら話しかけたくなるくらい。
おっ隣のお兄さん寝てるかと思ったら俺越しに窓の外めっちゃ見てる。びっくりしたぁ…あ、さっきのゲーム教えてあげようかな。

え、新大阪に何をしに向かったって?

実は、、、














テギョンの結婚式だったんですっっっ!!!
いやーおめでたい。カッコ良すぎた、、、
そしてね、泣きすぎて疲れたよ、もう。
結婚式でこんなに泣くかね、ってくらい泣いた。
止まらなかった。
何だこれって思わず言っちゃうくらい。
朝から晩までずっと一緒にいたからな。
なんか家族とか兄弟とはまた違う大事なもので繋がっていたなー、って思う。
出会ってからもう8年ですよ、8年。
しかもね、ちょうど8年前の10月にビーチボーイズが四人が宮古島で出逢ったの。
なにかの偶然なのか、なんなのか。
初めて宮古島に着いた時土砂降りで、雷まで鳴ってたの(珍しいらしい)空港で荷物受け取って出口のところにカメラマンの方が居て、何も分からないもんだから、緊張してガチガチで歩いちゃったりして。
そして始まった宮古島生活。
毎日民宿業務、撮影の繰り返し。
料理を作ったり、牛のノッチとノッコ、ヤギのメリーとヒビキとプカラス、犬のマモル、鶏たちのお世話、畑の管理。
よく集まって会議してたなあ。
サトウキビ畑を見ながら、こうしよう、ああしようって。それでもモヤモヤが治らない時は誰かの部屋にいって深夜まで…とか。
そんな時に初めてビーチボーイズがフューチャーされた企画が、多良間島一周マラソンで2時間を切ったら牛(ノッチ)を島からプレゼントというものでした。
せっかく与えてもらったチャンス。

が何でも2時間以内で走りきる

本当に、これしか考えていなかった。


よし、今日ちょっと長めに書きますね。
というのも、ご存知の方もいらっしゃると思うんだけど私元自衛官だったんですね。
おとんにやりたいことがあるなら自衛隊でお金を貯めてやりなさいの一言を素直に受け入れました。
でも入隊して3年ほど経ったある日。
とあるきっかけで(機会があったら今度話しますね)このままではいけないなと思い、辞めたいということを上司に相談したら「父親の許可を取ってこい」の一言。
かー意地悪ー!!
おとんが自衛官ってこと知ってて絶対反対するっていうのを分かってたんでしょうね!
もう一回言わせて。
かー意地悪ー!!

その当時横浜に住んでいた父の家にお邪魔するといつもと様子が違う気がした。
(はっ…まさか上司が何らかの形で伝えたのか…)
先風呂入っといでよ。聞き慣れたおとんのこの一言でさえ、何か変な違和感。
勇気を出して

あのさ…

ビールあるぞ!

…うん。あのさ…

DVD見るか?男たちの大和、俺は君のためにこそ死にに行くどっちがいい?

辞めたい!!

あ?

自衛隊辞めたいです!




初めてだった、おとんに敬語使ったこと。






何になるんだよ

俳優になりたいです!

無理だよ

え?

無理だよ、なれるわけないじゃん

なんで?

なんでって俳優って何人いると思って言ってんの?

なにそれ…おとんがやりたいことあってもお金貯めてって…

俳優はダメだ!!

じゃおとんの言われた通りにしろってのかよ!

そうだよ、続けろ!

言ってること違うじゃねえかよ!




こんな言葉を荒げたのも初めてだった。




もういい、帰る



荷物をまとめて家を荒々しく出て行った。
悔しかった。うそつきうそつきうそつき。
何にも分かってくれないじゃん。
無意識でおかんに電話していた。
もしもし?受話器から聞こえるおかんの声を聞いた瞬間に涙が止まらなかった。嗚咽しながら歩き回った。
悔しいーを繰り返した。何があったか分からないけどとりあえずおとんのとこに今日は泊まりなさい、とおかん。それまで赤子のようになって泣き散らかしていたのにスッと治ってしまった。部屋にこっそり帰り次の日朝起きるとおとんの姿はなかった。
ホッとして帰ることにした。
数日するとおとんから手紙と委任状が届いた。

書類を送ります。
もうお前は勘当だ、と。


それから有休処理の為に帰省したら、なんとおとんも帰ってきているという。
あれから久しぶりだから、どんな顔して会えばいいのか分からなかった。
家に帰ると両親で出かけていて、誰も居らずわーいわーいと愛犬と久しぶりの再会ではしゃいでいると聞きなれたエンジン音。
ハッと思い外を覗くと我が家の車。
風のような速さで自分の部屋に帰り、ベットに座って耳をすませる。どうしよう。
勇気を振り絞って、一階に降りると「おう、おかえり。先風呂入っておいでよ」とおとん。
お、おう。
なんだよーう、なんだよーう。めちゃくちゃ緊張したやないかーーーーい🍷だった。
それから一週間おとんと今まで通り一緒に出かけたり、お酒飲んだり過ごした。
駅まではおとんとおかん二人で送ってくれた。運転席に座るおとんはいつもと変わらない。なんかソワソワしたから早く着いて欲しかった。
じゃありがとねー平然を装って助手席から降りようとした、その時

よしあき、、、頑張れよ

と一言。
こっちを一切見ずに正面を向いている。

おう

この一言で返したけどさ、もう胸がいっぱいだったからだよ、おとん。あれ以上喋ったらもうヤバかったんだ。喋れなかったんだよ。

そして、ついに退隊。

始まった、新たな生活。
やる気に満ち溢れていた。ついにだーついにだーって。とりあえず芸能関係の雑誌を買い、ネットで調べて履歴書を送りまくった。
ナメていた。全然受からなかった。
半年間ほどそんな作業をしていたある日「これ受けてみなよ」とおとんから電話があった。

それが、ビーチボーイズ二期生募集のオーディションだった。
ダメだよー俺一期生の時書類審査で落ちたもん
いやーピッタリだと思うんだよなー!試しに受けなよ。
えー絶対落ちるって!笑 んー受けてみる?
受けてみなって

みたいなやりとりがあって書類を送ったところオーディションの日時が来た。
書類通ったー!!!!初めて通ったー!!
初めてのオーディション。
みんなカッコいいし、受かりそう、、って思いながら控え室で待っていた。周囲は徐々に打ち解けているようだった。
その時異彩なオーラを放っていたのがケイスケくん。
バンダナで汗を拭いて一人でジッと前を見ていた。
勝手に意識してマネして、その時を待っていた。

「では次の5名ご案内します」

迎えにきた。
高鳴る鼓動、震える体をどうにか落ち着かせオーディション会場に着くと30名弱の女性がいた。




ってなった。
聞いていない聞いていない聞いていない。
もうほぼ記憶がない。

あーあ、、終わった。
だめだこりゃ、、、


数日後、最終オーディションの通知が来た。
なんでー!最終オーディション!!!!
オーディション会場はプールだった。
飛び込み台からプールへ、そこから泳いで、プールサイドにいる審査員の前でオーディション。
え、ちなみにみんなって飛び込み台から飛び込んだことおあり?
テレビで見てるとさ、なんだよ早くしろよーって思うときあるじゃない?
違うの、もう次元が。
3m.5m.7m.10mって高さを選べるんだけど、下見した時に10mは足がすくんで、動けなくなった。
それでも勇気ある猛者達は果敢に挑んでいた。
すげぇや。
ちょっとだけ強気な意思を見せねばと思い、7m。
いやーちゃんと怖いぜー、7m。
怪我するから飛び込み方の練習とかしたんだから。
怪我て。怖いぜー。
あそこに立って水面覗き込んだらね底が見えてるでやんの。
怖いぜー。今でも思い出すだけでヒュッてする。
もうここまできたら、やってやらあって一生懸命自分を鼓舞もした。

それでは後日合否のご連絡させていただきます。

少し打ち解けたケイスケ君と(勇気出して話しかけた)途中まで一緒に帰った。
どうなんですかねー受かりましたかねーレベルの話だったと思う。ひゅーひゅー

あの期間生きた心地がしなかった。
プルルルル…知らない番号が携帯画面に表示されている。

もしもし…

ハットリ様のお電話番号でよろしいでしょうか

はい…

先日はお疲れ様でした、私TBSの〇〇と申します。
収録日が〇日になりますがいかがでしょうか

へ、えーと

収録日が〇日になりますが、ご予定は…

受かったんですか?

あ、そうですよね。おめでとうございます。合格でございます。

うわぁ…はぁ、うわぁ…大丈夫です、はい、どうも、はい、、


受かったぁあー!!!!
それが始まりだった。

話は戻って多良間島一周マラソン。
2時間きって牛の獲得は大前提だけど各々、このマラソンにかける想いがあった。
俺は、おとんに自衛隊辞めても俺できたよって伝えたかった。成長した自分の姿を見て欲しかった。

大会当日はまさかのスコール。
ギリギリまで村役場で雨宿りして、いよいよスタート。
水分を含んだ服とスニーカー。
気持ち悪かったけど、そんなの関係ない。
走り始めて30分経った頃、信じられないくらい晴れてみるみる体力を奪っていった。
それから1時間後、手の感覚がなくなってきた。
脱水症状だった。
指、手、腕、次は足の方にも。
気力でしかなかった。
実は、もう最後はほぼ絶叫して走っていた。
タイムは2時間3分だった。
全てを出し切った。あともう少しだった。あんなに意気込んでいたのに、何故かスッキリしていた。
それから次々とゴールし、みんなでお互いを讃えた。
タイムは切れなかったけど、おとんから見たぞー!惜しかったなあ。おとん録画しちゃったよーと連絡がきた。泣けるぜバーローめいっ!
始まって早々にこのロケがあって、そこから一年朝から晩まで一緒に居たら、ねえ?そりゃあ、ねえ?
話し足りないな。
これ全然まだまだ話せちゃうな。
もしよ?もし仮によ?
そんなイベントやったら行ってみちゃうよーって人手上げてっ!!
今後の参考にさせてもらっちゃいます。

あの時おとんに背中押されていなかったら、今こうして活動出来ていないと思う。
ありがとう、おとん。
今体調崩してるけど、良くなったらまた一緒に宮古島行こうね。
いつまでもパワフルなおかん、美的センスに溢れた姉達、いつもありがとう。

そして8年間も応援してくれているファンのみんな改めてありがとう。これからも相変わらず汗かきで姪っ子ラブな私をどうかよろしくお願いしますね。
スタッフの方々はじめ宮古島の皆さん、これまで携わった全ての方に感謝です。
おかげさまで今もこうして活動ができています。
今後ともよろしくお願いします。

最後に、、、



夢中なことにはとことんで基本はマイペース、でも俺にこの仕事のノウハウ教えてくれた、ミッキーヤ


乱暴な口調だけど、実は誰よりも愛があって信頼しかしていなかった。ケイスケ君


ビーチボーイズを最後に芸能界を引退した、最年少で真っ直ぐでアツい男、テギョン


時には言い争ったりもしたけど、あの一年を共に過ごしたことで生まれた絆はかけがえないだよ、ありがとう。

四人で揃うのは7年ぶり





BBは永遠に不滅です

テギョン、改めて結婚おめでとう。










せーのっ!













どろん。