希薄 終幕 | 服部喜照オフィシャルブログ「はっとりよしあ記」Powered by Ameba

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ナナシノ() 本公演 【希薄】終幕しました。
 ご来場いただきありがとうございました。

東日本大震災を題材にした作品の希薄。

主演の恭ちゃんにこういう作品があるんだけど、と誘われたのがきっかけだった。
そして、作演 日野祥太の西日本豪雨での活動を聞いて「出たい」と素直にそう思った。
是非、彼のブログも読んでほしい。



自分もふとあの時のことを思い出す。
その当時、宮古島におりまして。

その日仕事を一緒にしていた田中義剛さん(地元が一緒)に「お前実家大丈夫か!?」とすごい剣幕で聞かれ、みんなでテレビをただ呆然と見ていたのを覚えている。

中継 八戸港の文字。

流される家屋、車、漁船。
なんだよ、これ。
本当に現実なのか?って。
電話を何度かけても繋がらず、もう何が何だかわからなくなった。
不安、恐怖というよりは、頭が真っ白。
そんな自分とは対照的に、すぐ行動に移した日野くん。
リアルにその現場に行ったからこそ、彼の描く作品に携わりたいと思った。
そして本読み。
涙が流れていた。勝手に。
まっすぐに伝えたい、一人でも多くの方に届いてほしいと素直に思った。

ぼくが演じた良巳という役は、まさに「他人事」の象徴ともいえると思う。
正直言って、心が苦しかった。
こんな人間居てほしくない。
だけど、お客さんからこんな話を耳にした。
「東北のやつとは付き合いたくないっていうのはその当時聞きましたねー」と。
信じられなかった。
なんでそんなこと言われなくちゃいけないの。
まさに他人事じゃないか、と。
でも、だからこそまっすぐに良巳という役を伝えていきたいと思った。

多くの方にお越しいただき、皆様の感想をたくさん読ませていただきました。
人それぞれの受け止め方があるかと思います。
それが何かのきっかけになればと。
これからが  

 はじまり  

 だから


実はまゆしぃが作ってくれていました。
本当に美味しくてマズいというリアクションするのが毎回大変でした。


音響の佐野さん、照明の一場さん、舞台監督の澤井さん、制作のタッキー、M子さん。
素晴らしいカンパニーでした。

改めてご来場いただきありがとうございました!!







最後に【あの日】を一緒に過ごしていた、ミッキーと。










せーのっ!



















どろん。