6月中旬、冬ですね〜ニュージーランドです。
私はオークランドのホテルでハウスキーピングとして働いています。
多種多様な民族がいる多国籍な職場です。
レストラン部のマネージャー、スマディ。
彼が来てからレストラン部はスタッフ総入れ替えレベルで沢山の人たちが辞めていきました。
お陰でレストラン部はいつも人手不足。
なので、ホテル内の別の部署からスタッフを借りてしのいでいます。
過去記事↓参照。
彼の何がアカンのか、はっきりわかりませんけど、私が嫌だなと感じる部分はかなり高圧的な態度で接してくること。
人の職業や地位で接する態度を変えるのは良いとは思わんけど、まあ、致し方ない。
彼の場合はそこに彼自身の好みが如実に現れるのです。
レストラン部のスタッフ内でも彼の中で区別があるらしく、女子ロッカーは彼への悪口で溢れています。
ハウスキーピングとして出稼ぎに来ている同じ国出身の二人は彼を「Sir」呼びして持ち上げているから、レストラン部の人手が欲しい時はいつも呼ばれています。
二人にとっても金稼ぎだけでNZに来ているのだから、とても都合がよろしい。
他にも金稼ぎたいハウスキーピング部スタッフは沢山いるのに、彼らだけ声をかけられています。
まあ、関わる必要がないのなら出来るだけ遠ざけたいマネージャーでありますから、声をかけていただかなくても結構っす。
ただ、私はハウスキーピングではありますが、パブリックエリア担当で部屋以外のホテル全館を清掃するので、彼から仕事の連絡をもらう機会は多々あります。
「廊下に掃除機をかけろ!今すぐにだ!」
最初こそこんな感じでしたが、最近はスタッフエリアですれ違う時に笑顔で挨拶を、あちらの方からしてくれるようになりました。
きっかけは、はっきり覚えているんですけど、
「ホールに掃除機をかけたまえ〜、今すぐにだ!」
の連絡をもらい行ってみると、ゲストがケーキを落としてカーペットがエライ事になっていました。
その日は同じホールを2回転で使うのですぐに次のゲストが入ってきてしまう。
「次のイベントまで何分?この汚れ取るから!!」
と私が必死でカーペットをゴシゴシやっているのを満足気に見下ろしていた時から態度が変わりました。
別の日、バーでロウソクのロウが垂れてテーブルにべったり付いていた時は、
「君にやってもらいたい事があるんだ、どうしても落とせない汚れがあってね、取ってくれるかい?」
と、同じ人物とは思えないほどの連絡をもらいバーに行きました。
熱湯とドライヤーだな、、、、と私がつぶやいた途端バーにいたスタッフに
「おい!野郎ども!こちらのお掃除レディに熱湯をお持ちしなさい!!」
こういうとこ、イヤやわ〜。
おめぇ〜正気か?と思いながら掃除している私を、ずっと満足気に見下ろしています。
人によって態度変わりすぎて、優しくされる側になっても全然嬉しくない。
彼から連絡をもらうと私はすぐに行くし、頑張って汚れを落とそうとするし、彼にとって私は”俺様の為に必死に働くお掃除おばちゃん”のような存在なのでしょう。
こうやって、自分のしもべになってくれる人が、彼は大好き❤
あのさ、
おめぇ〜の為に掃除してんじゃねーわ、ゲストの為だわ。