海を渡ればー番外編 聖地を訪ねる旅①ー | ちょこっと、つぶやいてよろしいでしょうか。

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海外生活28年、現地でのオモロ苦労話や、時々する旅話をつぶやいています。

1月中旬、夜は気温がグッとさがるけど、夏はまだまだ続いてる!ニュージーランドです。

 

 

祝 海外生活25周年

 

を記念しまして、今までの道のりをお送りしております。

 

今回は旅だよ(^O^)/

 

初回からはこちら↓をご覧ください。

 

 

2002年4月いっぱいでオーストラリアを去る事になった私は、どうしても行きたかった場所へ旅をしました。

 

ウルル

(エアーズロック)

 

先住民アボリジニ(所説あり適切な言い方ではないです)の聖地はぜひ見ておきたかったのです。

 

ケアンズのガイド生活で私が一番力を入れていたのが「アボリジニナイトツアー」

彼らの誘導に従い儀式を済ませると夕食、舞台ではショーが見られるツアーで日本語案内の部分を担当していました。

 

 

観光用とは言え彼らの伝えるものは心に響いた。

 

北米大陸のインディアンとは違い多少の自由はあったようですが、人権問題など沢山の苦労を乗り越えてきたのだとケアンズの町中をうろつくアボリジニを見ていて考えさせられる事も多かったです。

 

なぜウルルを聖地と決めたのか理由が知りたかった。

 

ケアンズの町にはあちこちに観光案内所があり、そこでおススメされた「ウルルとキングスキャニオンを巡る3泊4日キャンプツアー」に参加しました。

 

 

 

飛行機は遠くにウルルを見せて到着し、シャトルバスにのってパイオニアビレッジまで移動します。

ほとんどの人たちはここに滞在するのですが、私はキャンプツアーだったのでツアーバスにピックアップしてもらいキャンプ場に向かいました。

 

 

アドベンチャーツアーズという会社でした。

 

 

まずはカタジュタ(マウントオルガ)、これも聖地のひとつです。

 

迫力がスゴイ!!

 

歩くコースが作られていて、ガイドのスティーブさんの案内に従って散策します。

 

 

そして

 

ツアーは色々な国の人たちが参加。

 

ウルルのサンセット

 

テーブルセットでディナーという日本の「サンセットツアー」には及びもしませんが、プラスチックのグラスに注がれたワインと不揃いに切り分けられたチーズが徐々に赤く染まっていくウルルを飾ります。

 

宿泊は

 

 

バンガロー。

 

ちょうど日本の女の子が3人で参加していたので混ぜてもらい安心してツインが利用できてよかったです。

 

キャンプというくらいだから夕食はカレーくらいにしか思ってなかったんですが、

 

 

ステーキに種類豊富なサラダ、デザートまであって、さらにワイン飲み放題!!

 

夜は焚火を囲みガイドのスティーブさんからアボリジニの歴史やら、翌朝のウルル見学についての説明があります。

賛否両論ありますから何がいいかなんてその人次第ですが、なぜウルルに登る事がよくないのかという話もありました。

 

このツアーのドライバーさんはお名前忘れちゃったんですけど、日本の女性で物凄く良くしてくれました。

「今日は星空がきれいだから見ておいで」と懐中電灯を貸してくださったので仲良くなった日本の女の子グループと見に行きました。

 

キャンプ場内にある寝袋組やテント組などの陣地を通り過ぎ、真っ暗な中、野生動物の気配を感じながらLOOK OUTまで歩きます。

 

そこには、今でも私が世界一だと言い張る夜空がありました。

 

見渡す限りの星、星、星。

あまりにも素晴らしすぎて声が出ません。

 

そして、遠くには月明かりに照らされて浮かび上がるウルル。

 

ウルルは何十億年か前に流れて来た巨大な岩にすぎません。

アボリジニはこの岩に神が宿っていると信じ、太陽の向きや見る角度によって変わる姿で自分たちの居場所や時の流れを把握していたと言います。

言語も少なく文字も持たない彼らは、ウルルを通して自分たちの生きた証を残したかったのかもしれない。

 

この景色を見て感動しない人はいない。

 

アボリジニがウルルを聖地に選んだ意味がわかったような気がしました。

 

 

つづく。