１１月中旬！がっつり真夏のニュージーランドです。
祝 海外生活２５周年
を記念して、海外移住するまでの道のりをお送りしております。
初回からは 過去記事↓でご覧ください
乗る予定だった飛行機が突如キャンセル、間もなく出発する便に振り替えになり感動的なお別れもないまま大慌てで出発した海外生活の第一歩。
機内では何も食べられずぐったりしていた私の体調もアメリカに到着し観念したのが、すっかり良くなっていました。
エージェントさんからのパンフレットには「サンフランシスコで学び、カナダで働く」と書いてあったので私はてっきりサンフランシスコ空港に行くのかと乗っていたら、着いたのはサンノゼという聞いた事もない空港でした。
この頃はチケットを確認する事すら知らなかったのでビックリしました。
迎えに来てくれていたのはその後ずっとお世話になる現地オフィスのトヨコさんという方でした。
その後自分がトヨコさんと似たような仕事をするなんて、この時はまったく思いもしません。
到着後ホームスティするコースとホテルに滞在コースがあり私はホテルに1泊後ホームスティを選んでいたので、参加していたもう一人の女の子とホテルで降ろされました。
部屋の窓から外を見ても、多少の建物があるだけでパンフレットにあったアメリカ、サンフランシスコはどこにも見当たりません。
夕食を食べに行こうとロビーに降りたものの、外に出る勇気がなくホテル内のレストランで食べる事にしました。
ザ・アメリカ！のイメージ、でっかいハンバーガーを目の前に私は急に不安になりました。
英語の成績はいつも悪く、クラス分けでは最低レベルのクラスにしか在籍した事のない私がアメリカに来てしまったのです。
2か月半の準備期間、それよりも海外に行くと決めてからも、私は英語の勉強というのを一切していませんでした。
持ってきたのは小さな和英辞典のみです。
このハンバーガーを頼むのに、一体どれだけの時間がかかったのでしょう。
「このハンバーガーを下さい」が分からない。
メニューがまったく読めない。
でもこれは、これから幾度となくぶち当たる壁の1枚目にすぎなかったのです。
部屋に戻り窓の外を見ると、時々通る車のヘッドライトが無機質なビルを照らしていくだけです。
名前も知らない土地のホテルの２階から見るアメリカは、思い描いた姿ではなく、とても冷たく感じました。
つづく。
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