その昔、スクールコーディネーターという留学生をケアする仕事をしていた私。
新しい家に引っ越し「NO English」という看板を掲げられ、中国語の中で暮らしております。
留学生たちもホームスティでこんな気持ちだったのかしら～～。
スクールコーディネーター時代の思い出話は続きます。
私の中学時代とは違い、男女交際となるものがあるなど驚く事もあります。
一学年全員が来るのですが、受け入れる現地校は７，８校あり引き裂かれるカップルもおります。
私たちコーディネーターは、そのカップルをパズルのように組み合わせ、
「ウチの生徒、またジャーナルに彼女に会いたいとか書いてる～」とか
「彼に会いたいって、泣いたのよ～」とか
お互いの生徒さんの様子を報告しあうのも楽しみのひとつでありました。
留学先の現地校では予め日本人留学生の写真と簡単なプロフィールを張り出す所もあります。
その中でひときわ輝いていた「タイガ」
タイガーという発音しやすい名前である上に、現役高校生モデルである彼の写真には’LOVE’だとか💛とかが現地校の学生さんによって書かれていました。
しかし、そのタイガは失恋したてほやほやで、しかも元カノと同じ現地校になってしまったのです。
そんなタイガをじーっと見つめる、女子相撲部主将のような現地校の女の子。
休み時間もずっとタイガの周りを囲み、サッカーをして暑くなり脱いだタイガの上着をしっかり持ち、ランチ時間には自分のお菓子などを分けてあげる、相当なお熱の上げようです。
そんな様子を見ていたタイガの元カノ。
どうやら、自分の本当の気持ちに気が付いたようです。
しだいにタイガと元カノは言葉を交わすようになり、休み時間も一緒にいる事が増えてきました。
できれば、現地の子たちと交流をしてほしい。
日本からの引率の先生と相談し、二人だけの世界に入る事を辞めるように話をしました。
だけど、二人には留学よりも大切な事があるようで、なかなか離れてくれません。
タイガの隣に最近よくいる日本人学生。
楽しそうな二人の姿。
現地校の女子相撲部主将（イメージ）の彼女が許すはずがありません。
ある日、その主将とその仲間たちに囲まれるタイガの元カノを目撃しました。
何を話しているのだろうか、、、、気にはなったものの、そのまま見過ごし先生に報告だけはしました。
翌日から仲良く一緒に登校するタイガと元カノの姿が。
自分の倍以上も体のデカい子たちに囲まれて、さぞかし怖かっただろうな～。
英語でまくしたてられて、どんな気持ちで聞いていたんだろう。
どんな思いで、自分の気持ちを英語で伝えたのだろう。
キチンと英語でつけた落とし前だから2人の小さな恋を、暖かく見守る事にしました。