かなり前ですが、東寺の弘法さんで老夫婦の露天商さんでミャンマーの古陶磁(上の白釉緑彩壷)を買わせてもらいましたが、今回もこちらの露天商さんで面白いミャンマーの古陶磁を2つ、発見しました。
ミャンマーの古陶磁器は、どちらかと言うと国の位置付けからもあってペルシャ古陶磁に近く、赤土の上に鉛釉を施釉するのがパターンで、色彩的には緑彩、褐彩でもって幾何学文様的な柄が描かれます。
また、ミャンマーの古陶磁には鉛釉の他に青磁があります。これはタイからの文化が流れてきたと考えられます。ミャンマーはその点で言うとアジアと中東の交差点の位置付けです。
今回の2つの壷は、首が飛んでいます。大概のミャンマーの古陶磁の壷は盤口系であることから、赤土だとどうしても壊れやすく、発掘時には、壊れていることが多いのです。この2つは、発掘時に首が飛んでいたのか、その後、売れるように誰かが整えたのでしょう。
以上のことから、この2つの壷はミャンマーの古陶磁を勉強する上では、格好のサンプルになります。このサンプルの感覚が掴めていると、現地でモノに出会した時、眼が反応する筈です。長いコロナによる孤立でミャンマーの古陶磁に久しかったのですが、上手く眼が反応して良かったです。しかも破格の値段で買えましたしね(笑)
サイズ、
高さ10.5cm、幅 10.5cm
高さ8.7cm、幅7cm、高台径5cm