リウム美術館の李朝白磁で、まず目に入ったのが、この5本爪の龍を描いた染付です。
朝鮮王朝の染付には、龍の文様がよく登場します。龍は王権や吉祥を象徴する特別な文様で、なかでも5本の爪を持つ龍は、王を象徴する文様として扱われました。龍の爪の本数によって身分を表すという話もあり、5本爪は王、4本爪は王族、3本爪はそれより下位の身分を表したとも言われています。5本爪の龍が王を象徴することを知って見ると、この染付の龍が単なる装飾ではなく、特別な意味を持った文様だったことが分かります。
そして、リウム美術館の染付を見ていると、面白いものがあります。
青い染付だけではなく、鉄絵を組み合わせた龍文です。
青と鉄の色が重なることで、龍の表情や輪郭にも違った力強さが生まれています。
一方で、同じ染付でも器形が変わると、ずいぶん印象が変わります。
こちらは土瓶のような形をした染付です。
龍文とはまた違った、実用器を思わせる器形と染付の組み合わせが面白いところです。
さらに、丸椅子もありました。
側面には植物の葉が透かし彫りが施されている面白い作品です。
そして最後は、龍ではなく草木を描いた鉄絵です。
青い染付から鉄絵へ。
こうして並べてみると、李朝白磁の表現が、青一色の世界だけではなく、鉄絵や浮き彫りなど、さまざまな技法を取り入れながら広がっていったことが感じられます。今回は、5本爪の龍から始まり、染付と鉄絵が混じった龍文、土瓶型の染付、植物を浮き彫りにした丸椅子型の器、そして鉄絵による草木文まで、リウム美術館で出会った李朝白磁をご紹介しました。

















































































