コロナ禍以降、
RSウイルスは、新生児や子どもにとって危険であると騒がれてきました。
そのせいで、ベイフォルタスとして知られるモノクローナル抗体
ニルセビマブ など、新薬への道が開かれたのです。
フランスの独立した科学者らは、
フランスの病院で このワクチンが導入された後、
乳児の死亡率が上昇したことに気づきました。
そして、教育番組 『Impfgeflüster』は、
この有効成分に関するデータを詳しく調べることにしました。
なぜ、赤ちゃんにRSワクチンが必要なんでしょうか?その危険性は?
RSウイルスについては、3年ほど前から、
メディアで頻繁に取り上げられるようになりました。
製薬業界にとっては、
パニックを引き起こし収益を得る、いいチャンスとなります。
添付文書によると、
ニルセビマブ(商品名:ベイフォルタス)は、
チャイニーズハムスター卵巣細胞で、
組み換えDNA技術を用いて製造された
ヒトモノクローナル免疫グロブリンG1-κ抗体です。
入院の絶対的リスク減少は、わずか1〜2%
ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌(NEJM)に
掲載された承認研究では、
ここでも相対的リスク減少のみ が記載されています。
ベイフォルタスの有効性に関する臨床データでは、
「乳幼児における
医師の診察を必要とする下気道感染症の予防において、
最大75%の相対的リスク減少、
入院の予防において78%の相対的リスク減少」が示されています。
フランス保健当局HASによると、これらの研究では、
RSウイルス感染の絶対リスクは、
接種後5か月間で わずか3.8%しか減少せず、
入院の絶対リスクは同期間で
わずか1~2%しか減少しませんでした。
重篤な副作用、さらには死亡例も
フランスでは、
「ベイフォルタス」の使用により、
新生児の死亡が増加しています。
この薬剤は、
流行のシーズン直前またはシーズン中に生まれた乳児と、
シーズン開始前の生後8か月未満の乳児を対象に、
1回限りの予防接種として提供されるものです。
また、生後8~19か月の高リスクの乳児も対象となります。
ベイフォルタスは、アストラゼネカとサノフィが共同開発しました。
しかし、この治療薬は、新生児を、
呼吸器疾患から守るためのものであるにも関わらず、
気管支炎を含む副作用の有病率が高い というデータがあるのです。
そして、HASの所見では、
「入院期間の短縮、集中治療室への搬送、死亡率において、
ベイフォルタスの影響は見られなかった」としています。
この製品で、入院患者を減らせないとしたら、
一体 何の意味があるのでしょうか
気管支炎:ワクチン接種が、予防するはずの病気を誘発する
EUの有害反応データベースであるEudra Vigilanceの報告によると、
2023年12月24日時点で、
ベイフォルタスに関連する有害事象が
生後1か月以下の新生児で64件、
生後2か月から2歳までの乳幼児で68件確認されました。
また、生後1か月未満の乳児の死亡が1件、
気管支炎という単語を含むエントリーが60件記録されました。
WHOの有害事象データベースであるVigiAccessによると、
57件の感染症や呼吸器疾患を含む
104件の有害事象が報告されています。
心臓や肺に疾患のある未熟児や新生児を対象とした別の研究では、
ベイフォルタスと高リスクの赤ちゃんに以前使用されていた
他のモノクローナル抗体を比較したところ、
6人の死亡が記録され、
そのうち5人は気管支炎によるものでした。
死亡した6人の赤ちゃんのうち5人は、
ベイフォルタスで治療を受けていました。
乳児死亡率が上昇
フランスのINSEE(フランス国立統計経済研究所:インセ)は、
公式の出生・死亡データを集計する機関です。
このデータによると、2023年9月と10月のフランスでは、
生後2~6日の乳幼児の死亡が増加しており、
ありえないほど高い死亡率を示しています。
2023 年 9 月は、
5万5,489 人生まれ、うち 54 人が死亡しましたが、
予想死亡数の平均は 38 人でした。
翌10月では、
5万7,940人生まれ、うち 61人が死亡していますが、
死亡予想数の平均は40人でした。
いわゆる1回接種で、生後2日後に行われます。
この増加は、2023年9月15日からの
フランスの病院でベイフォルタスが導入された時期と
一致すると、研究者たちは考えています。
2021年、CDCは、
米国における過去12年間の
RSウイルスによる全死亡例 の調査を発表しました。
すべての死亡証明書を調査したところ、
RSウイルスによる死亡者は年間26人だけでした。
1歳未満の乳児の死亡は、わずか17人。
専門家:
RSVによるリスクは低いが、ワクチン接種によるリスクは高い
ピーター・マッカロー博士によれば、
「米国の5歳以下の子ども2240万人における
RSVによる年間入院リスクは1%以下である」。
このデータはRSVのリスクが低いことを示しています。
(以下略)