私は、前にも述べたが、予備校で教えながら、コロナの影響で、収入が減ったので、寮の夜勤をやっている。
不思議な縁で。
この寮では人間関係がものすごい事になっている。
元々私を含めてメインは4人。寮長とその友人と保育士の人と夜勤の私。
今は、夜ごはんを作る人とか、色々バイトの方もいるが、元々は4人だった。
最初生徒が一人だったときから、寮長とその友人が、保育士の方を追い出しにかかった(第一次十字軍遠征)。
そして、新しく、その人に代わる人が入ったのだが、二ヶ月で辞めてしまった(真珠湾攻撃)。
そして、その辞めると当時くらいに住み込みで居た保育士の方は、出ていく事になっていたのに、緊急で残ることになった。
そして、年が明け、寮長が、元の会社の仕事が忙しいと言うことで、友達に寮長に押し付け、本人はシフトにはほとんど入らず、また、追い出されそうになっていた保育士の人が、前のように、シフトに入る始末(独ソ不可侵条約)。
私以外みんな30才台だから、まあ、血気盛んで。
私は、もっと酷かった。筋が通らないことは、絶対に受け付けなかった。
沢山損をしたけど、でも、それで、良かった。
ここの仕事は好きである。
実質の労働時間は1、2時間。 もっと少ないかな?夜勤と言うと二時間仮眠と言うのが、普通だが、私は、最大で二時間仕事で、あとは、ねているのである。
色々思うところもある。
なんで、こんなところにいるんだろうとか、なんとか。
こういう仕事もやっているんだというと、色々な人にもビックリされた。
でも、なんの因果か私は、ここにいるわけで、運命は感じる。
そして、この独ソ不可侵条約位ビックリした寮長退任は、思わぬ空気感になった。
まず、寮長は、寝るだけの為に帰ってくる。
生徒は、一人抜けたが、残り二人。
距離が生じている。
寮長も分かっているようだ。
彼は、金曜日と土曜日は飲み会にいく。
楽しくいいじゃないか、と私は、思うが、保育士の方、生徒は、そうは、行かない。
「仕事、仕事って言うけど、ぐっちゃべってるだけだろうに」などと、指摘される始末。
そういう会社は、うらやましいと私なんか思うけど。
彼はね、お殿様なんだよね。
簡単に言うと。おじいちゃんが10億程度の土地を持っていて死んで、彼の親が広い敷地を相続した。大きい家が、3つ位建つような家が、あるようだ。
お父さんは早くになくなっているので、お母さんが無くなれば、その土地がドバッと入ってくる。
仕事なんか、する必要ないんだけど、なんていうか、お金の事が、よく分からないみたいだ。前に、おじいちゃんが10億の土地持っていたけど、凄いの?それって。とか、訳の分からない事聞いていた。
自分給料と比較してみればいいのに。
しかし、金はない金はないと言っているらしい。
それは、そうだろうに。給与は確かにたいして、もらっていない。その代わり、飲み会や海外旅行につれていってくれる。
それが、楽しくて仕方ないみたいだ。
気に入った生徒とは、仲良く、叙々苑で五万くらいの焼き肉をおごったり、後輩にもそうしているようだ。
その上、体重が増えて着れなくなったスーツがアルマーニ。スーツはアルマーニ。だから、また、買う。
会社で、一週間海外にいっていたらしく、その生徒に着れたらやるよと言うポロシャツが、200シンガポールドル。
20000円。流石に生徒の方が高くて貰えないと言う始末。
それは、金は無くなる。
しかし、まあ、こういう体質の人って必要じゃないの?
昔は会社が、家族みたいだった頃、そのような会社は、無くなりつつあるのに、こんなところに有るわけで、いいんじゃないの?
私には、よく、寮でご飯食べて行けとか、風呂も入っていいからね、と至れり尽くせりな訳で。お土産とかも、沢山ある。
やっぱり元々の金持ちの考え方の違いだよね。
だから、まあ、寮内の空気感が変わってもそれは、それで、いいのかもしれない。
和花ちゃんはどう考えるかな?
前に言ったように、パンダは、人に面倒を見てもらうように進化した動物。進化論が嫌なら、そう言う風に神に創造された動物。
この和花ちゃんを見るとよく分かる。
彼女は、弟とかに食べているリンゴ等をぶん取られるけど、全く動じない。
何故って、人間が彼女にくれる事を知っているからだ。
余裕なのである。
最近、私も少し看過されてしまった。
この仕事も教える仕事も正直どうでもいい。
住んでいるところも無くなってもまあ、どうでもいい。
何も無くなったら、死んでもいいし。
「世の中に未練ってあります?」
よく、芸能人が、ガンになり、頑張って寛解させますとか、言っているけど、バカじゃないの?とか思う。
要は、稼ぎまくったのに使えないで、死んで行くのが耐えられないんでしょ。
不憫だよね。
少し前までは、病気になるのが怖くて仕方なかった。
でも、ガンにでもなれば、余計なことはしない。私は。
何の未練もないこの世に。
何も出来なかった事には少し未練は、あるけど、仕方ないそれは。自分の才能。
出会うべき人にあった気がするんだよね。
そう言う人の事考えると、私は、とても幸せな気分になります。
だから、やっぱりこの世に生きて来て良かったけど、別に、これ以上ここにいる必要も感じない。
そう考えるようになって、この世で怖いものはなくなってしまった。
幽霊?
馬鹿馬鹿しい。