5月のシーシャ | ぴいなつの頭ん中

ぴいなつの頭ん中

殻付き。そにっくなーすが言葉を地獄にかけてやる

汚れたくないのに汚したくないのに日頃の行いがわたしをどんどん汚していく。汚れたくないのに汚したくないのに洗えない服ばかり染まってゆく。汚れたくないのに汚したくないのに、匂いはつけたくてこすりつける。わるいもののにおいがすき。わるいもののにおいに近づく。できるだけ、近づく。笑顔を無視する。私じゃない人に向けられた笑顔は無視していい。その視線がむすぶラインの外にいるからといって劣等感をおもわなくていい。視線のラインの中にいた時に、外の人を必要以上に気遣わなくてもいい。自由でいい。もっと客として堂々としていい。常連は無視しろ。常連しか受け入れない店は最初から入れやしないもの。一見がいやなら張り紙でも貼っとけというのだ。


マウスピースのない吸い口からは鉄の味がして、誰かの唸る小さな声がして、口笛が聞こえて、わたしは、美しい複雑さで汚れた本を手に入れなかった自分が運命をひとつ逃したのではないかと、呪う。

電車を降りながらうまく降りられないから自分を新人の魔女だと思い込んで傘をほうきのようにかざして一般人から憐れみを受け取る。憐れみの魔法。可愛さの魔法。


叛逆をしよう叛逆をしよう叛逆を。