満月は夢を見させるようなのである | ぴいなつの頭ん中

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殻付き。そにっくなーすが言葉を地獄にかけてやる

満月はいろんな夢を見させるようなのだ


職場の最近仲良いひとが、日が昇ると少年に変わってしまう夢を見た。バレるとまずいので匿ってあげていた。そうすることでより仲良くなれる気がした。夜は狭いソファに詰めて座って、小さなブラウン管の前でピザパーティーをして、いろんな話をした。オトナモードであれば背の高いひとなので夜の間はいくら寄りかかっても大丈夫だ。

いつしか眠ってしまって、ベルベットのカーテンを閉めた部屋に朝陽が差し込むと、そのひとの体はどんどん小さくなる。小学4年生くらいのサイズになる。カーテンの外は新幹線のホームから見る景色みたいにたくさんの高層ビルと華やかな雰囲気で覆われている。


小さな女の子が殺されそうになっているのを、昔住んでいた家の中に匿ってあげていた。玄関入ってすぐの狭いトイレの中にその子とわたしで入り込んで、息を荒げながら隠れた。ちっちゃな出窓から外の様子が見えた。その子の追っ手の行く手はすぐに遠ざかりわからなくなったけど、その子はすぐに元気になって居場所を見つけた。