最後の人類になれるわけがない
小さな輪の中でクルクル回って
ちょっと面白い人、で終わる
職場内で昔ふった男が
わたしの後継者と結ばれていた
お互いが幸せの中にあり
わたしは二次会にも招かれなかった
生きていく力がこの手にあるうちは
だいたいいつまでが期限だろう
目の黒いうちは許さないと豪語し
白目を作って簡単に許す
白衣から食パンのにおいがして
頭の中の神に祈り
ちぎってそれを口にした
毎日来て同じとこにいるのに全然知らないことがある
毎日見て同じ景色なのに全然知らないひとのうわさが
濁流のように遠い景色へ向かってどんどん流れていく
私の前を通りもしないで、私のことを見もせずに
暗闇を味方にしたならもう悪口言わせない醜さも未熟さもカバーできるよ。