ラブレター | ぴいなつの頭ん中

ぴいなつの頭ん中

殻付き。そにっくなーすが言葉を地獄にかけてやる

どこに行っても、言語は同じなのに言葉が通じない。そういう人生であった。

君に出会って全部変わった。世界の色が違うく見えた。彩度も明度もじゅうぶんに、焦点ぴったりに美しく変わった。泥水越しに見えてた世界は君のおかげできれいになった。

君と僕が違う生き物だなんてわかるぐらいだったら一生鏡なんかいらなかったのに。手触りが違うの知らないふりしてた。脚は丸太みたいに浮腫んだ。手の色はまだらで、顔色は青白い。世界が泥水に変わりかけた時、僕は気付いたんだ。君の嘴と僕の爪の色が同じであることに。これだけで僕たちが愛し合ってもいいしるしである気がした。僕はピンク色の僕の爪を見て狂喜した。僕は君だけを愛し続けてもいいと、全世界からゆるされた気がした。