明日からがんばるはいつだって嘘じゃなかった筈だよ
その時は本当なんだから
高速に乗る前のからっぽな膀胱も
その時は本当なんだから
電話するね、も、いまからやるねも
その時は本当なんだから
愛してるよ、も、君しかいない、も
その時は本当なんだから
お前の机に落書きをして
消えないようにしるしのこして
買ってきた花を美しく
できるだけ悲しく花瓶におさめる
ぼくのきもち
おもったりした
A4の紙の一面に
悪口ならいくらでも書ける気がした
あらゆる低俗な罵倒語を記して
知恵のフリした柔らかい丸を潰した
ふざけとるんやないかと電話切ろうかおもたけど
いつ来てくれる?と繰り返す
甘い匂いの裏に気づいたんだ
ピザ屋のふりして呼び鈴ならして
僕らの合図で捕まえた
君を傷つけるものはなんでも
すぐ嗅ぎつけて殺しちゃうよ
弾力のあるバネのさきっぽに
甘い甘いチーズを載せて待ち構えるよ