わたしはさけびつづける、セックスドラッグロックンロール、セックスドラッグロックンロール。
しかし果たしてそれは芸術たりうるか、あたしは思う、それがおしっこくさい間はそうではない。
セックスドラッグロックンロール、セックスドラッグロックンロール、セックス、ラジオ体操、野菜生活、ロックンロール。
きっと何年かあとには大麻もなにもかも真面目な若者の毎日の習慣として市販されてるのでしょう。
願う前に手に入ってしまうなんていやだ、
こねくり回して長時間をくだらない一本の小説に費やするのも素敵なようでいて実はいやだ、
きたないといわれようとなんだろうとわたしは昼間は白衣で微笑み、夜には全裸で踊るのだ。
うさぎを殺された妹がシクシクわめいている、わたしのせいじゃないよお、というあなただってもう少ししたら楢山節にあわせて背負われるだけであろう、命は経由した考えの量にも質にも関わらず平等の重さしかない。誰かの思い出のなかではそれは目の前のご馳走よりも軽いようで夜中の海のように重い。優しいキスがなければ私はからだをあずけない、そういう覚え方をしてしまったなら普通の人には戻れない、同じ内容を学んでいるようでいて、同じ映画を見るようでいて、各自の海馬の中ではちがった仔馬が蠢いている。あなたの大事な仔馬を見たい。あなたの大事な仔馬を見たい。あなたの脳髄の中で生きる仔馬の尻の皮をはいで靴にしていつでも履いていたい。音を出すだけで駆けつけてくれるとでも?あなたが出したのは中身のない空気でしょっ。
帰る場所は深夜の映画館、
響きは良くても、当事者であるあたしはうんざりだ、
早く暖かくて静かなあなたのベッドにいれて