綱を渡るように気持ち探り探りしてる
傷つけられないように針をそっとさすように
ちくっとしたあと深くつめると
優しい癒しがわかる おとなのひみつ
詩なんかよりも僕たちの駒の進めかたのほうがずっと自由だよ
ただ花摘みのために脇道を進む日々だから
いつだって汚れた左手を隠すのに必死なの
人形たちがくるくる小さな船の上で
いい人だと言われ楽しんでる人はきらいなの
正しい世界で疑わず生きてる人はきらいなの
中身がないからペラペラの世界で輝いてんだろ
ほんとにキラキラできるならどこでだってキラキラしてるわ
ポッケに入るほど小さな船の上
どこにいてもガラスこすってる
何も見えない言葉で吠えてるあんたはきらいなの
ゴミためで半紙に歌を吟じてる
昔の神様もきらいなの
お花摘みに行っても才能を漏らすな、
蠕動で言葉をふるわせろ
形になるまでその門は通れません
きたないものなど人に見せるな
ほんとうの才能は内緒
クラスのみんなには内緒だよ