どれだけ心が切り裂かれても
叶わない想いはある
忘れられないという切実な気持ちだって
そんなものが何を保証してくれるのか
泡抹の夢
恋の主成分は苦しみなのです
そして思い出は光
つかみどころもなくふわふわして
頼りの記憶さえ定かではない
人の脳は
そんなにたくさんの感情を保存できないから
しんじていたことだって
嘘かもしれないのです
昨日まで愛した人を
急に憎むことだってよくあるのです
愛したことさえも
ときに誤魔化してしまいたくなるのです
忘れないで
かっこわるくたって
ばかばかしくたって
あなたは真面目に恋をしたんだ
そしてその恋は
あのひとの心の奥に
いつまでもありつづけるんだ