【プロフィールストーリー⑤】のつづきです。

 

 

田舎ののびのび自由な校風の高校から

大都会の東京の女子大学へラブラブ

 

目的は、陸上競技を極める!

 

 

東京に行くからには、

今度こそ、

すご~い練習方法があるに

違いない!

 

今まで我流半分で

やってきてますから。

 

そんな期待をもって上京しました。

 

 

 

 

 

 

ところが、 

 

それ以前に
大学生活に慣れることが

ムチャクチャ大変でした。

 

組織というもの、団体というものの洗礼を

受けますあへへ

 

 

当時、100名以上の寮生活。

団体行動を円滑に進めるため

昔からの、

しきたり、決まり事が

やまもり。

 

3人部屋で上級生が一人。

 

夜9時45分の点呼までに

食事、入浴をすませ、

点呼に備えなければなりません。

 

 

そして、

その点呼の言葉は、

今でも忘れません。

 

「こんばんは!

103室!

お洗濯もの、失礼させていただいております!

(※部屋の中に、洗濯物を干していてすみませんの意味)

 

総員3名。

なお、クラブ門限遅刻願いのため1名

失礼させていただいております!
(※門限に遅れることを事前に届けている人・部活のため)

 

現在員、2名異常ございません。

ご苦労様でした!

おやすみなさいませ!」

 

 

ここは、宝塚なのか?

それとも刑務所なのか?

(※今は知りませんよ。むかーしの話です)

 

 

お風呂に入るのに、

お湯を桶から流すのに、

 

「下からお湯失礼いたします!」

 

 

 

自分のカラダにお湯をかけるにに、

「上から失礼いたします!」

 

※お湯が飛び跳ねて、周りの先輩に

迷惑がかかるかもしれないので、

そんな風に、言うのです。

 

先輩が、お風呂にいたら、

社交辞令で

「先輩、お背中流しましょうか?」

みたいな・・・。

 

お風呂、入りたくなーい!叫び

 

 

(でも、半年くらいで慣れました。

 その後、寮は新しく建て替わることになり、

 1年間の慮生活でしたけど)

 

 

 

 

肝心の陸上部員は

130名以上。

 

練習前にグランドの草取りから

始まり、

 

 

マネージャーが

「集合~!!」

と叫ぶと、

1年生は、バケツをもって

先輩の手にしている草をもらいに

走る~。

 

「ありがとうございます!」って。

 

その後、

みんなで円陣になって、

練習前の連絡、注意事項が

発表され、

 

その後、各ブロックに分かれて

各種目のブロック長から

練習内容が発表されます。

 

部員が多いので、

1年生の時は

上着に大きく名前を書いています。

 

先輩の名前を

1か月以内で覚えておかないと

叱られたり・・・

 

 

とくかく、

とにかく、

 

カルチャーショック!丸尾くん

 

あたし、大学に来たんだよ・・・ねぇ。

ここは、軍隊?

 

 

練習も、メニューをこなす。

専門の先生は

当然いらしゃるのですが、

 

あまりの封建的な雰囲気に

カラダもココロも

フリース!

 

その影響なのか

 

それとも

母親の完璧な栄養バランスの良い食事から

 

なんとも栄養バランスの悪い

食事のせいか・・・
(※当時は、今ほど食事についての知識が

 いきわたっていなかった、炭水化物多しの食事)

 

 

 

その後の大学生活を大きく左右する事件発生。

 

その日は、

大学1年の夏の練習中でした。

 

 

150メートルを数人で

グランドを走って、加速しているさなか、

 

「びき~~ッ」と

鈍い音がした…

 

大きな大腿部の肉離れを

起こします。

 

筋肉の断裂です。

 

 

グランドに倒れこみます。

 

 

何が起こったのか???

 

 

今まで、1度もケガなんかしたことが

なかったのに・・・。

 

一人で立てない・・・

 

 

 

人生初の治療院通いも

しました。

今ほど、色んな技術も進んでいなかったのか、

いくつかの治療院に通いますが、

完全には治りません。

 

良いと聞けば、

渋谷の治療院、

銀座の治療院、

元町の治療院と行ってました。

(※場所はシャレてるけど)

 

 

 

休む、ことと さぼることは

違うのですが、

 

自分のことより、

先生の目、

部の目標のため

完璧に休むことも出来なかったのです。

 

 

そのケガが、

完璧に治らないうちに

全日本インカレとかに

出たりするので、

 

ケガしたところを

また、ケガします。

 

カラダは、

ドンドン、悪循環で

カチコチになっていきます。

 

もう、筋肉がこわばって、

栄養、酸素がいきわたっていない?

そんな感じ。

 

そして、手足がしびれて

まっすぐ寝れない・・・。

そんな状態にカラダは

なっていきました。

※結局、このカラダのしびれが

  ほぼなおるのに、その後20年かかりました。

 

 

当然、記録は伸びない。

ケガが怖くって

思い切って走れない。

 

 

高校で全国1になったあとの

挫折感 はんぱなーい!

 

 

組織の目的のため、

自分のことを最優先に考えられない

はがゆさ。

 

というか、組織の中でやるというの

相性が良くなかった...。

 

 

一番、わたしが凹んだのは、

地元の福岡に戻ると

 

 

高校時代、お世話になった先生達の中に

「大学生になって遊んでるから、記録がでないんだ」とか

 

 

「何やってんだ、ちゃんと練習してんのか」とか

言われたことです。

 

色んな状況はご存知ないのですが。

 

 

 

自分が挑戦することが

楽しくて陸上競技をしていた

高校時代から

 

いつのまにか

他人の期待に応えることに

すり替わり、

 

それどころか、ジャッジされる。

それに怖れを感じる。

自信をなくす自分になってしまいました。

 

 

結果至上主義の

スポーツの世界の残酷なところです。

 

 

 

 

そんな状況で、

わたしは、どう思って、

大学生活を過ごしたのか?

 

 

親には無理して

東京の大学まで出してもらったけど、

 

 

でも、わたしの親からは、

一度も責められることは

ありませんでした。

 

 

良いときは褒めもしませんでしたが、

悪いときは、叱りもしない。

 

本当の優しさに気づいたような

そんな気がしました。

 

 

親元を離れて、

初めて 親のありがたみを

感じました。

 

 

そして、

わたしは、こんな風に思ってました。

 

 

「高校時代は、出来すぎだったんだ。

 今こんな風になってるのも

 神さまがバランスをとっているのだわ。

 

 思い通りにならないことも人生にはある

  にきまってるじゃいの・・・」

 

 

 

 

それでも、組織の中で動くこと、

礼儀、あいさつ、コミュニケーション

 

わたしが高校時代に学べなかった

社会生活の基本を身に着けること

は、否応なしに出来ました。

 

大学での4年間の理屈より行動の体育会精神が、
社会に出たときに、


すぐに役立つ行動力やマナーを自然に
身に着けることになりました・・・。

 

 

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(※時代を感じる聖子ちゃんカットヘアー、ちなみに同じ学区)
 

 

 

つづく