人生に挑み、本当に生きるには、瞬間瞬間に新しく生まれ変わって運命をひらくのだ。それには心身とも無一物、無条件でなければならない。捨てれば捨てるほど、いのちは分厚く、純粋にふくらんでくる。
今までの自分なんか、蹴トバシてやる。そのつもりで、ちょうどいい。
ふつう、自分に忠実なんていう人に限って、自分を大切にして、自分を破ろうとしない。社会的な状況や世間体を考えて自分を守ろうとする。
それでは駄目だ。社会的状況や世間体とも闘う。アンチである、と同時に自分に対しても闘わなくては行けない。これは難しい、きつい。社会で否定されるだろう。だが、それはほんとうの生き方を生きることが人生の筋だ。
で始まる、岡本太郎氏の文章、彼の激しい、みずみずしいセンスが感じられる。この文章を読んだ時、私は頭に衝撃が走った、いろんな事を学び、いろんなアウトプットをする事で自分自身が成長し、世の中の役に立ってくる意識が強くなると感じる反面、その知識やスキル、考え方の上にドンと乗っかって、どんどん無難に生きようとする生きる意識が自分の中に芽生え始めていることに気づく、強烈な文章だ。
自分らしくある必要はない。むしろ「人間らしく」生きる道を考えてほしい。(中略)
自分に忠実と称して狭い枠のなかに自分を守って、カッコよく生きようとするのは自分自身に甘えているにすぎない。(中略)
つまり、自分自身の敵は自分自身というわけだ。自分をとりまく状況に甘えて自分をごまかしてしまう、そういう誘惑はしょっちゅうである。だから自分をつっぱなして自分自身と闘えば逆にほんとうの意味での生き方ができる。
自分なりの解釈を書いてみよう、人は鎧を着て、生きているのかも知れない。それは自分を敵から守るためだと思って沢山着ているのだが、実は自分を自分から守るために着ている、その事が解らないまま、着膨れしてしまって、身動きがとれなくなる。鎧を取り外してた時、自分とのキツい闘いが始まるのだ。それは本当の自分を発見する事でもあるのだ。
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)/岡本 太郎

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