あれから・・・・16年 | 渡辺繁一のブログ

渡辺繁一のブログ

演出の効果を設計する

6434人が死亡、4万3792人が負傷した阪神大震災は、17日で発生から16年になる。

決して風化させてはいけない出来事。

先週末、久々に神戸にいた、何事もなかったかの様に街は装っている。

時間が経過すると、加速度的に忘れられてしまう。

テレビの番組の枠も瞬間だけ、防災の対策、おもしろおかしく視聴率を上げる。


でも、

なんか変、なにかがおかしい。




僕は縁があって震災復興の為の施設「人未来館」の照明デザインを担当した。

震災で心に傷を追った人をケアーするコンセプトの施設である。

コンセプトは素晴らしい、でも、実際訪れた人の感情はどのように変化したのだろうか?


施設のデザインをする時、自分は照明デザインをしていただけで、

訪れた人に対して、どういう意識の変化をもたらす事ができたのだろうか?


意識の変化や気づきを与えるヒントを与える。

それが、施設の目的なんだと思う。

16年、震災を小学生の時体験した人は、22歳。心に深い傷を追った子供も立派な社会人になって

いろんな場面で活躍をして行くことでしょう。

でも、震災を体験した人の心の中には、暖かい人の気持ちを思いやる意識があり、周りの人を勇気づける。

そんなこころを育てる、そんな意識を育てる、そんな事に興味をもつ人を社会に送り出す。

そんな使命がその施設にはあったのではないかと思いました。



その施設をデザインしていたころ、僕にはカウンセリングやコーチングのスキルがありませんでした。

そういう仕事があることすら頭に無かった。

去年からいろいろな学びや、気づきを自分に落とし込むことができて初めて、

施設の深い目的性について考える事ができた。


今思うと、本当に自分はデザインの仕事を自分はおこなったのか?

恥ずかしい気持ちになります。

ただ、やりました、というだけ。



デザインは、その意図をクライアント(神)から感じ、その意図を実現可能な形にしていく。

そういう事を神からまかされている。