星組『BIGFISH』② | 平凡なOLが3000万円貯めたお話。

平凡なOLが3000万円貯めたお話。

短大卒業後、一般事務職に就職。
特別なスキルは何もなく、預金残高がじわじわ増えていくのが密かな楽しみです^^

貯金のハナシとコスメ、些細な日常をテーマにした記事がメインですが
今は宝塚歌劇団の魅力に取り込まれているため関連記事が多めになっています(笑)

 

 

 

備忘録もかねているので

ネタバレ全開でレビューします!!爆  笑

 

 

 

 

こちらの作品ですが・・・

 

礼真琴を堪能したい

という人にはうってつけの作品でした

 

 

全体について

 

 

まず、主演の礼さんなんですが

カツラと衣装だけで

壮年期、青年期、少年期を演じていて

 

礼さんの演技力の幅

 

を、感じられるのが特徴的な作品でした!

 

 

映画版はプロローグは

川に住む大魚との戦いからでしたが

舞台は冒頭で人魚を効果的に使っていて

映画版のイメージを崩さずに

水と魚をうまく表現出来ていたと思います。

 

 

セットや小道具は使いまわしですが

シーンに合った使い方をしていたのと

スクリーンを効果的に使っていて

メリハリがあって良かったと思います。

 

 

映画版のポスターにもなっている

一面の黄色いスイセンの花畑を

舞台装置と演出でうまく表現できてました。

 

 

映画版同様にカールは巨大で

どんな仕掛けなのか地味に気になります 笑

 

 

演奏は生オケなので音がすごくいい!口笛

また、客席降りはありませんでした。

 

 

ファイナルでの演出(ダンス)はなく

出演者のカーテンコールのみだが

劇中において歌やダンスシーンが多いので

目がとっても忙しかったです!! 爆  笑

(セトリについては後半で詳しく書いています)

 

 

 

ウィル(極美)が父親の

病状がよくないことを知らされて

お見舞いにいったときに

「本当の父さんのことが知りたいんだ。

 僕がここにいるあいだに 」

というシーンがあるんですが

「違うだろ。俺がまだいるあいだにだろ」

そんなちょっとドキッとするシーンが。

 

舞台版ではこのシーンには

ジャクリーン(星咲)もいましたが

映画版でのこのシーンは

エドワードとウィルの2人きりでした。

 

お芝居なのはわかっているけど

残された時間がそう多くないことを

暗示している印象的なセリフでした。

 

 

 

ヒロインであるサンドラを

小桜さん、詩さんがそれぞれシーンごとに

分かれて演じる変わった構成でした。

 

同じ人物を演じるているので

髪型や雰囲気はある程度寄せていました。

 

空想・過去のシーンが詩さんで

現在のシーンが小桜さんと

出演場面がはっきりわかれているため

あらすじがわかっていれば

舞台にいるのがどっちかはわかります。

 

宝塚初心者の場合で

2人がはっきりと見分けられない場合は

 

今はどっちなの?

と、ちょっと混乱しそうな感じですが えー

 

 

 

2幕、第6場がとてもいい

 

 

アシュトンを訪ねたウィルは

ジェニーからエドワードのことを聞く。

 

あれだけホラ吹きのエドワードが

故郷アシュトンを救うという

偉業を成し遂げたにも拘らず

その話をウィルに一切しなかった。


ジェニーとの過去のことを

知られたくはなかったから・・・

 

ジェニーを除いて話したとしても

アシュトンに興味を持ってしまうだろう。

 

だから話さなかった。

それだけ、妻と子どもが大事だったから。

 

 

また、病室でウィルが

危篤の父親に語るシーンが追加されていた。

 

父さんは見栄を張るために

ホラを吹いていたわけじゃない。

僕の好奇心をかきたてるために

たくさんの話をしてくれた。

お陰で僕はアラバマを出て

広い世界へでることができたよ。

 

セリフ、かなりウロ覚えなので

ちょっと違うかもですが

こんなニュアンスだったと思います。

 

 

映画版ではウィルが生まれた時の話を

ベネット医師とした後に

危篤だったエドワードが目を覚まして

「最後の話をしてくれ」と

ウィルにせがむシーンへと繋がります。

 

ウィルが父親に語りかけるシーンは

舞台版オリジナルですが

父と息子の和解が鮮明になっていました。

 

また、ジェニーの設定も

映画版とはかなり異なるのですが

過去のガールフレンドと

過ちを犯しかけた・・・という

わかりやすいエピソードになったことで

話がスッキリした感じがしました。

 

ここはかなりウルウルきます えーんアセアセ

 

 

 

映画版と違う点

 

 

映画と違う点がいくつかあります。

 

・桃源郷スペクターは出てこない

(故郷のアシュトンと同一になってる)

 

・ジェニーが同級生になっており

 2人のシーンではキスシーンが追加された

(映画版では寸止めだったはず)

 

・ノザーウィンズローのエピソードを

 エーモスとカールが分担して補っている

(アシュトンを救う2幕 第5場のシーン)

 

・ドンプライスは死なずに町長になる

 

 

空想と現実を行き来するので

あらすじが予め頭に入っている方が

作品は理解しやすいと思います。

 

逆にお話を全く知らないと

現実なのか、空想なのか判別できず

理解に苦しむ部分がありそう。

 

 

映画版に比べて登場人物やエピソードは

省略されている部分も多いです。

 

ただ、映画版だと曖昧に感じた部分が

舞台はスッキリまとめていたので

個人的にはとても分かりやすかったです。

 

 

 

楽曲について

 

 

セトリは下記の通り、となります。

 

・「ヒーローになれ」

(礼 真琴)

 

・「お前の欲しいもの」

(都 優奈)

 

・「お前の欲しいもの(リプライズ)」

(都 優奈)

 

・「よく見て」

(極美 慎、星咲 希)

 

・「知らない人」

(極美 慎)

 

・「私の中のふたり」

(小桜 ほのか)

 

・「アシュトンに愛された男」

(礼 真琴、鳳花 るりな、その他)

 

・「旅に出よう」

(礼 真琴)

 

・「アラバマの子羊」

(詩 ちづる、碧羽 陽、茉莉那 ふみ)

 

・「時が止まった」

(礼 真琴、詩 ちづる)

 

・「彼女の近くに」

(礼 真琴、碧海 さりお、その他)

 

・「スイセン」

(礼 真琴、詩 ちづる)

 

・「Red,White and True」

(詩 ちづる、その他)

 

・「ドラゴンと戦え」

(礼 真琴、茉莉那 ふみ)

 

・「知らない人(リプライズ)」

(極美 慎)

 

・「対決」

(礼 真琴、極美 慎)

 

・「屋根はいらない」

(小桜 ほのか)

 

・「やりなおす」

(礼 真琴、蒼舞 咲歩、大希 楓、その他)

 

・「やりなおす(リプライズ)」

(礼 真琴)

 

・「次のこと」

(極美 慎)

 

・「終わり方」

(礼 真琴)

 

・「行進」(歌なし)

 

・「ヒーローになれ(リプライズ)」

(極美 慎)

 

 

公演が終わってから必死に

メモをとったんですが

間違えていたらごめんなさい 笑い泣きアセアセ


 

もう歌が素晴らしい!

 

礼さんの歌が圧倒的に多いですが

普段はあまり歌唱シーンの無い方にも

ソロ歌唱部分が意外とあって

色んな方の歌声を堪能できました。

 

 

中でも、極美さんの歌が良かったです。

勝手な主観なんですけど

「1789」と比べ声がよく伸びています。

 

特に一番ラストの楽曲である

「ヒーローになれ(リプライズ)」を

成人したウィル(極美)が歌うことで

父親を理解できた心情を感じられました。

 

 

都さんも宝塚おとめでは

「礼さんと歌いたい」とありましたが

1幕、第3場で少し絡みがありました。

 

2幕 第5場では蒼舞さん、大希さんなど

なかなかソロで歌う機会のない方の

歌唱シーンもあって良かったと思います。

 

 

礼さんの歌はどれも最高でしたが

1幕「スイセン」、2幕「終わり方」の

この2曲は特に耳福でした~ ラブピンクハート

 

 

 

これらの楽曲が残らないのは

本当に残念で仕方ありません!! 笑い泣きもやもや

楽曲だけでも配信してほしい!


長くなってしまったので続きます 鉛筆