野鳥をおいかけて・・・というほどでもない私たちは 東京にいた頃は 土日は鳥見のカメラマンが多すぎて あまり積極的に交流してはいなかったように思います
遠く北アルプスが望める岡谷林道に来群するイスカ
けれども平日にゆっくり鳥を見られるようになると 地元の鳥撮影のおじさまたちに しぜんに話しかけたりするようになりました
赤や黄のイスカたち
お互い情報優先というよりも 今日はこういう感じだねという風に のんびりお話ししたりします
この辺ではめずらしい?ウソ(メス 2羽)
この日も地元のおじさまが長野弁で とても楽しそうに日ごろの鳥のお話しをおしゃべりしてくれました。この辺りの方はびっくりするほど何でも教えてくれてすごく親切な気がして。ウソがいますよ、と教えたら今冬はじめて見た!と嬉しそうでした。
よく見るとベニマシコも枯れ木に止まっています
オオマシコもメスか若ですがいました
ピンボケのカヤクグリ(ホオジロに混じっていました)
岡谷林道を一緒に歩いた東京から来た鳥仲間は ベテランバーダーの女性です。でも全然偉ぶった所もなく謙虚な人たち。機材はカメラではなくもちろん「プロミナー」。(20倍のコンパクトな望遠鏡)
軽いプロミナーに軽い三脚を付けて サクサクと歩き 鳥を見つけた瞬間に シュッとレンズに鳥を映す。望遠率が高いとけっこうこれが難しいものですが 慣れているひとは見つけることも プロミナーに収めることも早い。それをじっくりと長く見ているのです。
ルリビタキ(オス)は白いツタウルシの実を食べていました
ホオジロが枯れ木のすきまで羽を休めています
ホオジロの近くで冬芽をついばんでいるマヒワ(黄色の鳥)
私はなんだか初心を忘れていたことに気づかされました。私も双眼鏡とプロミナーだけ持って鳥を見ていた。花もゆっくり観察して記録帳に描けば その世界の細部を覗いたりもできるけれど 写真を撮るばかりだとよく観察しないで終わってしまうこともあります。
赤いオスと黄色のメスがよりそう(イスカ)
彼女たちが収めたプロミナーの丸いレンズの中 生き生きと動く大きな大きな鳥たちの表情!
「お腹の毛が風にめくれてすごくかわいいよ!」
「光があたって目をパチパチしてる」
「眠そうな子も多いね」
「あの飛び方は アトリじゃない?」
「あの声は イスカにちがいないね」
「フクロウの声が聴こえた」
・・・・・・
プロミナーと歩く彼女たちのせかいの広がりが心地よいのでした。