THE LIMIT 2021年作品
配信ドラマ Hulu
昨年、第4話の岡山天音「ベランダ男」だけ、見ました。
今回、もともとHuluの作品だったということで、全話視聴しました。
面白かった!
サブタイトルが「半径3メートルの人間ドラマ」と、いう。
短い時間内で、2時間ドラマ並みの満足度。
脚本もいいけど、キャストもいい。
無駄なシーンがないし、無駄なセリフもない。
見ているこっちも、逃すもんかと、集中力が増す。
それが、ドラマのタイトル通り、
リミットなんだよなと思う。
ハラハラ、ドキドキ、しり上がりに高ぶり、結末に安堵する。
お勧めの作品です。
簡単なあらすじと、感想
第1話 『ネコと井戸』
加納葵 (伊藤沙莉)
柴田沙耶 (堺小春)
今野優馬 (坂東龍汰)
脚本 玉田真也
加納葵 (伊藤沙莉)はカフェの仕事の帰りに同僚:柴田沙耶 (堺小春)と帰宅途中。
井戸からネコの鳴き声がして、そばに、気になっていたカフェの常連:今野優馬 (坂東龍汰)が助けようとしていた。
結果、子猫は助かります
常連は、同僚に告白しようとしていて、同僚の彼氏が迎えに来て帰っていった。残された加納と常連は気まずい雰囲気の中で終わる。
なんとなく、伊藤紗莉と同僚が、坂東龍太をめぐって、気になっているとか、告白するとか、ワチャワチャしている段階で、結末は予想できた。
第2話 『タクシーの女』
宮田咲希 (門脇麦)
里美 (古川琴音)
脚本 玉田真也
シゴデキ女子風の宮田咲希 (門脇麦)は弁護士。仕事で、待機していたタクシーに乗り込み、運転手に羽田と行き先ほ告げる。
一眠りして、目が覚めると、甲府方向に向かっている。タクシーの運転手は、妹:里美 (古川琴音)だった。羽田に向かえという門脇、いや、危篤の母の病院へ連れて行こうとする古川琴音と押し問答。いい争いの中、タクシーをガードレールにこすってしまい、警察に止められる。仕事上ピンチの古川琴音。門脇は、妹の旦那との会話で、母が自分を気にかけていたと知り、警察と交渉して、10年以上会っていない危篤の母の所に向かうことになった。
頑なに母親に会おうとしない姉と妹の会話劇。最後は、母の元に向かおうとする門脇にじーーンとした。ほっとした結末でした。
第3話 『ユニットバスの2人』
島田あつし (細田善彦)
桑元次郎 (岩崎う大(かもめんたる))
脚本 岩崎う大
新婚間もないお笑い芸人の島田あつし (細田善彦)が
浮気相手の部屋のユニットバスに潜んでいた泥棒と遭遇。
泥棒に芸人とばれて、島田あつし (細田善彦)が追い詰められる。
言葉巧みに芸人が優位になったり、逆になったり、ユニットバスという狭い空間の中でコロコロと状況が変わる。最後は泥棒が寝室に浮気相手であろう女性が誰だか見に行き、女性の首にロープが巻かれていたのを見て、身の危険を感じ帰ろうとする
怖いわ~と見ていた。トイレとバスが一緒になった狭い空間で、風呂のふたを開けたら泥棒がいたなんて、怖すぎる。最後は、本当に怖いのは、芸人だったというのには、驚いた。
4話
ベランダの男
割愛
第5話 『切れない電話』
大橋洋介 ( 泉澤祐希)
斉藤学 ( 岩松了)
木元綾子 ( 夏子)
脚本 岩崎う大
喫茶店でデートしていた大橋洋介 ( 泉澤祐希)。
携帯に着信があって、出る出ないでもめて、水をぶっかけられて、振られてしまう。
再度、着信があり、電話に出ると、
「言うこと聞かないと、手首を切る」と脅され、
無理難題をさせられる。それは喫茶店のマスター:斉藤学 ( 岩松了)を巻き込むことになった。ビデオ通話の画面越しに要求はエスカレート。性的行為をさせられている最中、ビデオ通話の画面の向こうは元カノだった。
やはり、知らない電話には、出ない方がいいと思った。
岩松了はすごいなぁ。こんな役どころを、振り切ってやっていた。おどおどしているのは、泉澤だったな。けどね、カメラアングルの工夫で、ぜんぜんいやらしくなく、笑える作品になりました。
第6話 『高速夜行バス』
鎌田健吾 ( 浅香航大)
園田苑子 ( 木野花)
脚本 荻上直子
初老のおばあさん:園田苑子 ( 木野花)と、男性:鎌田健吾 ( 浅香航大)、二人だけの高速夜行バスの車内の会話劇。
おばあさんに、除霊してあげると、肩をもまれる男性。
親切心を装いながら、高額な仏像を売りつけようとする。
最後に、男性は自分は警察だと言う。初老のおばあさんは、詐欺師だった。最初から逮捕するつもりだったのだ。だが、男性は、詐欺師から、仏像を買うと言う。
もう詐欺だよ、やばいよ、逃れられないよ、二人だけだし・・・。と、ドキドキしていた。
終盤、男性が身の上話をする場面で、もう、何か売りつけられるよ~って確定かと思った。最後の実は警察でしたというオチで、安堵しました。けど、やっぱり、仏像は買うのか?
上手いなぁ、この脚本。お婆さん役の木野花さんが、もう適任でした。