花束みたいな恋をした【邦画】
2021年作品 脚本 坂元裕二
誰しもがあるであろう忘れられない恋愛の物語り
意外とよかった。
ウィキで確認すると、コロナ禍の制限がある中で、劇場動員数が日を追うごとに増えていったという。
主演の二人は そろって、日本アカデミー賞の最優秀主演を獲得している。
そこまでは、どうだろうか・・・。
と思うのです。
平常時だったら、ここまで良い作品だと思われなかったかも。
あと、コロナ禍で制限があるからと、公開を延期していた作品もある中であることも、考慮しなければならないと思う。
全部、差し引いても、よかった
もうね。
若いときの、あの、二人だけの世界を、なんの柵もなく、ただただ、目の前の恋に溺れていく感じ。
両思いでも、片思いのままでも、誰しもがこういう感情で生きた時期があるのではないかな。
それが、若い人を中心に刺さり、みろるでさえ、心の奥底に忘れかけていた気持ちが沸き上がってきたのだよ。
どんな、泥沼の別れ方をしても、年月が経てば、いい思い出だけが残る。浮気されたとか、略奪されたとか、お金使い込まれたとか、そんなんで、別れた男でも、名前も顔も思い出せなくても、そぎ落とされた思い出は、悪くないんだと思う。
余韻に浸りながら見ていたエンドロールで、
脚本坂元裕二と見た時は、
もぅ、よかったと思う作品は、やっぱり坂元裕二作品でしたか
そそ、何気に、キャストはいい感じ。チョイ役も、こんなところにあの人が!と、そこも見どころかな。
簡単なスートリー
冒頭 2020年 カフエでお互いの恋人と一緒の時に、再会する
山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。
1995年から5年間の物語だ。
終電を逃した、大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)が出会う。
楽しい一夜を過ごし、好きな本も、音楽も、映画も、価値観も一緒で、気が合う二人。麦の家に入りびたり、自然な流れで、同棲が始まる。
楽しい日々は続かない。
終活を始めた絹、圧迫面接を受けながら、悪戦苦闘する姿に、麦はこのままでいい。と、言う。麦は、仕送りを受けながら、好きなイラストの仕事をしていた。
大学を卒業してから、流れが変わる。
フリーターの二人。親が黙っていない。
仕送りを止められた麦。
二人の生活を維持するため、働き出す。
成長企業の営業だ。多忙。やりがい。すれ違い。
絹は、病院事務をしながら、好きなものを追い、囲まれていた。
完全に、価値観が、すれ違った二人。
付き合うより、別れる方が大変。
別れを決めてから、3か月同居していて、最後の思い出を作る二人。楽しくても、もう元には戻れない二人。
そして2020年。
カフェから出てきた 山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、言葉を交わさず、別方向に恋人と共に歩き出す。
背を向けたまま、手を振る二人。
で、ラストでした。
覚書
監督
土井裕泰
脚本
坂元裕二
山音麦(菅田将暉)
八谷絹(有村架純)
羽田凜(清原果耶)
水埜亘(細田佳央太)
韓英恵
瀧内公美
古川琴音
押井守(本人役)押井守
岡部たかし
加持航平(オダギリジョー)
八谷早智子(戸田恵子)
八谷芳明(岩松了)
山音広太郎(小林薫)